8ヶ月前に失踪した男性の自殺遺体が物置で発見 特殊な悪臭で家族も気づかず
日数の経過で放たれる死臭は「腐乱臭」とも表現されるため、ほとんどの人は腐った肉や魚が放つ悪臭を連想するが、実際は違うことも…。
アメリカで今、イリノイ州のある夫婦の自宅で起きた悲しい出来事が「想像外の展開だった。こんなことが果たして起きるのか」と話題になっている。『WHNT-TV』『NEWYORKPOST』などが報じた。
■忽然と姿を消した夫
昨年の4月下旬、イリノイ州マディソン郡のトロイ市に暮らすジェニファー・メージさんが、突然姿が見えなくなった夫のリチャード・メージさん(当時53)の捜索願いを、トロイ警察に出した。
警察は自宅の内部はもちろん、関連がある場所をくまなく探し回ったが、リチャードさんの目撃情報は皆無だったという。
■「8ヶ月も気づかないなんて」
それから8ヶ月となる昨年12月11日、ジェニファーさんはクリスマスの飾りつけをしようと、普段は使用していない物置へ。大量のオーナメントが入った大型のバッグを開いたところで、夫のミイラ化した遺体を発見した。
遺体に関する検死当局の調査がすべて済み、トロイ警察はこのたび、事件性はなく自殺と断定されたことを発表した。ただし世間では「人の遺体に8ヶ月も気づかないなんて、そんなことなどあり得るのか」という疑問がくすぶったままだ。
■一時は下水のような臭いも
同席した検死担当者はその点について、ジェニファーさんや近隣住民に、人の死臭に関するちょっとした誤解があったことについて述べている。
しばらくの間、自宅周辺に下水のようなひどい悪臭が漂っていたという。ジェニファーさんは「水道工事業者に対策の施工を依頼したら気にならなくなった」と警察に説明していたが、じつは液体の蒸発が進むことで、遺体がミイラ化の段階に達したことが考えられるそうだ。
■「表現しがたい臭い」という人も
日数の経過で放たれる死臭は腐乱臭とも表現されるため、ほとんどの人は腐った肉や魚が放つ悪臭のようなものを連想する。だが実際の臭いは、想像を絶するほどの悪臭だという。
実際に集団住宅で孤独死が発見される場合、管理人や警察は「廊下に何とも表現しがたい悪臭が漂っている」という通報を受け取ることが多いという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)