「クラスで4番の成績じゃダメ」と叱られた少年が家出 警察が両親を説教
勉強を頑張ったのに、完璧を求める親は褒めるどころか不満ばかり。男子生徒は深く傷つき、家を飛び出してしまった。
成績に厳しい親に叱られ、たまらず家を飛び出した男子生徒。その後に無事に見つかるまでの経緯、また警察の対応を、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。
■成績に満足しなかった親
中国で暮らす少年は、現在14歳。真面目に勉強しており、成績も決して悪くはないようだ。
少し前に受けた中間テストでは計700点中で630点以上を取り、クラスでの順位は上から4番。学年全体でも20番という結果に本人は満足した。しかし、両親はまったく喜んでくれなかったという。
■泣いている少年を保護
両親から「お前は親の期待に添えていない」と批判されて深く傷ついた少年は、2月11日に家出した。しかしほどなくして警察官が道路で泣いている少年を発見し、保護するに至った。
事情を聞かれた少年は質問に素直に答え、その日の経緯を説明。「僕は試験で高得点を取りました」「なのに家に着くと、両親は(満足するどころか)僕を責め始めたんです」と話し、警察官を驚かせた。
■警察が両親に説教
経緯を把握した警察はただちに少年の両親に連絡し、「今、警察署にいます。迎えに来てあげてください」と告げた。慌てて駆け付けた両親に対し、担当した警察官は厳しかった。
警察官は「子供を叱りつけたりしても、問題を解決することなんてできっこないんです」「息子さんは今、反抗期でもあります」「忍耐強く話し合うことが大事なんです」と強調。
さらに「『こうあるべき』という思い込みは捨てたほうがいい」とも伝えたそうだ。
■「ダメな親だ」という声が噴出
この件について知った多くの人が少年の両親を批判し、「厳しすぎる」と判断。「そもそもこの両親は14歳の頃、テストでどんな点数を取っていたのか」「良い点ばかり取れると思うな」といったコメントがインターネットに書き込まれた。
子供の成績については多くの親が心配し、「これではダメ」「次はもっと良い点を…」などと言ってしまう。だがストレスを感じながら頑張っている子供もいるため、批判的な言葉で追い詰めても、精神的な苦痛を与えてしまうだけかもしれない。
・合わせて読みたい→最年少でMENSAテスト合格した3歳児 両親は「優越感は持たず謙虚でいて」
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)