女性用ランジェリーを男性モデルが着用 中国で「猥褻回避」の抜け穴が話題に
年々厳しくなる中国のネット規制。女性のランジェリーモデルは「猥褻」だからアウト?
中国では、猥褻なオンラインコンテンツの拡散を禁止する法律の影響で、女性向けランジェリーを着用する男性モデルが増加し、話題になっているという。『Insider』『India Times』などの海外メディアが報じた。
■女性向け下着モデルは「猥褻」?
中国は、段階的に施行されている国家安全保障法とサイバーセキュリティ法により、多くのビジネスが影響を受けているという。
例えばランジェリーを着た女性モデルの画像は「猥褻」と見なされてしまうため、多くのモデルが職を失い、ネットでの販売を困難にしているようだ。
■男性モデルで規制回避
あるECショップの事業主は、商品のランジェリーをライブストリーミングで紹介する際に、男性モデルを使用して話題を集めた。
その理由について、「女性モデルが使用できなくなったからだ」と答え、「選択の余地はありませんでした」ともメディアに語っている。
■女性の仕事を奪っている?
中国国内のネットユーザーの多くは、男性が女性向けランジェリーのモデルを務めることに対して好意的で、面白い傾向だと受け止めているようだ。
しかし、女性の雇用機会の減少を危惧する声も上がっている。男性のモデル起用を「実質的に女性から仕事を奪っている」と指摘する人もいるのだ。
■強まるネット規制
2019年には、ボディビルダーである中国人のララ・チャンさんという女性が、大会で行うポーズのショート動画をアップしたところ、警察から警告を受けている。
また、中国当局はライブ配信の検閲を行っており、女性がストリーミングを行うと、たった数分で配信が中断されることもあるという。
その一方で中国政府は2021年に「女性っぽい男性」のテレビ放映を禁止しており、今回のような「抜け道」も長くは続かないかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)