『福神漬』って何と読む? 約8割が同じ回答を選ぶも正解は1つではなかった
多くの人が同じ読み方をしているが、地域によっては違う読み方をするところもあるようだ。
普段何気なく使っている漢字でも、いざ改まって問われると正しい読み方がわからないというものは意外とあるのではないだろうか。
■「福神漬」は何と読む?
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「福神漬」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で79.1%の人が「ふくじんづけ」、20.9%の人が「ふくしんづけ」と読むと回答した。
「ふくじんづけ」と読む人は男性が77.1%で女性は81.2%。「ふくしんづけ」と読む人は、男性が22.9%、女性は18.8%という結果に。
■じつは両方とも正しい
「福神漬」は、大根、茄子、鉈豆(なたまめ)、蓮根、胡瓜、シソの実、椎茸、生姜などの野菜類を下漬けしてから塩抜きし、細かく刻んでみりんと醤油に漬け込んだ漬物の一種だ。
「ふくじんづけ」と読む地域のほうが多いが、「ふくしんづけ」と読む地域もあり、読み方としてはどちらとも正解のようだ。
■7種類の野菜を七福神に見立てて命名
その起源については諸説あるが、東京・上野の漬物店「山田屋」(現在の酒悦)の店主・野田清右衛門が開発したものだとする説が有力なようだ。
これさえあればおかずがなくてもご飯が進んで食費が浮く福の神のような漬物だと、これを大層気に入った当時の流行作家・梅亭金鵞(ばいてい・きんが)が、店が上野不忍池の弁才天近くにあったこともあり、7種類の野菜を七福神に見立てて「福神漬」と命名したとされている。
■アレンジレシピで楽しみが広がる
現在では、「福神漬といえばカレー」というくらいカレーの付け合せとして定着している福神漬だが、添え物としてだけではなかなか食べきれないこともある。
そんなときは、レシピサイトなどを見てみると、ポテトサラダや海苔巻き、チャーハンやタルタルソースなど、たくさんのアレンジレシピが並んでいる。カレーと一緒にいただいたあとは、新たな福神漬メニューで楽しむという人もいるようだ。
・合わせて読みたい→「着る岩盤浴」と呼ばれるレッグウォーマー どれだけ温かいか試してみた
(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)