1日14時間スマホ使用で「サイバー酔い」発症した女性 めまいがひどく車椅子生活に
スマートフォンを見続けることで起こる「サイバー酔い」に苦しんだ女性。医師にも原因を突き止めることができなかった。
イギリス在住のインフルエンサーの女性が、スマートフォンを使いすぎて起こった恐ろしい身体症状について、メディアに語った。収入をSNSコンテンツの更新に頼っていた彼女だが、歩くこともままならなくなってからは使用を制限しているという。
『Mirror』や『NEW YORK POST』などの海外メディアが報じている。
■収入源はSNS
イギリス・ウスターシャー州在住のフェネラ・フォックスさんは、Instagramなどの複数のソーシャルメディアでセクシーな写真を投稿し、多くのファンを魅了するインフルエンサーだ。
オンラインでさまざまなコンテンツを投稿し収入を得ているフェネラさんは、1日の多くの時間をスマートフォンの使用に充てている。過去には、1日に14時間ほど画面をスクロールしている日もあったほどだという。
■1人で暮らせないほどのめまい
そんなフェネラさんだが、現在はスマートフォンの使用を制限している。数年前から、使用するとひどいめまいを起こすようになったからだ。
当初は頭や首が痛くなっただけだったため、早寝早起きなどの健康的な生活を試み、痛みを和らげようとした。ところが、症状は一向に良くならない。
あまりに体調が悪い日が続くので、ポルトガルで一人暮らしをしていたフェネラさんは、助けを求めてイギリスの実家に戻ることになった。
■車椅子で帰国
フェネラさんは空港に着く頃には、目が眩んで歩くこともままならないほどになっていた。実家には、車椅子に乗って帰らなければならなかったという。
その後、6人の医者に診てもらったが、誰にも症状の原因を突き止めることはできなかった。途方に暮れていたフェネラさんだったが、父親が「サイバー酔い」という症状に関する記事を見つけてきた。
サイバー酔いとは、スマートフォンやPC画面などを見続けることによって、めまいや動悸、バランス感覚の喪失などを引き起こす症例だ。脳と身体への血液や酸素の流れが滞ることによって、発生するという。
■2年たった今でも完治せず
記事を読んだフェネラさんは、「自分の症状はサイバー酔いだ」と確信し、すぐさま両親にスマートフォンを預けて画面を見ないようにした。
しばらくするとまた歩けるようになったが、当時から2年ほどたった今でも、スマートフォンを1日に数時間使用すると、症状がぶり返すこともあるそうだ。フェネラさんは寝たきりにならないように、規則正しい生活や毎日の散歩を推奨している。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)