愛犬家による愛犬のための「激安大衆食堂」開店 ユニークなサービスが話題
インドで犬専用の「大衆食堂」が開店し、飼い主や野良犬のためにも手軽に利用できると注目されている。
インド中部の都市インドールで、犬専用の激安レストラン『Doggy Dhaba』が開店した。犬とその飼い主の両方にとって魅力的な店であると、現地メディア『NDTV』が報道した。
■犬専用の「大衆食堂」開店
このたび熱烈な愛犬家のバルラージ・ジャラさんとその妻が、一風変わった犬用ダバを開店した。「ダバ」とはヒンディー語で大衆食堂を意味し、貧富の差が激しいインドでは一般庶民層のための食堂である。
バルラージさんのダバでは、7〜500インドルピー(約11〜800円)という激安価格で、犬のための食事やサプリメントを提供。他にも誕生日祝い、宿泊、食事の宅配サービスも行っている。
■コロナ禍で大変な犬のために
バルラージさんは、新型コロナウイルス蔓延による封鎖の際に「犬でさえ食べ物を見つけるのに苦労していることに気付いた」と明かした。
さらに「私はもともと犬好きです。2019年までホテルで働いていたのですが、そこから夜の帰り道にいる犬たちに餌をあげていました」「犬のためのダバを開くことを思いつき、2020年に妻と一緒にこのダバをオープンしました」とも述べている。
■愛犬向けワンストップショップ
『Doggy Dhaba』では、犬の誕生日のためにカスタマイズのケーキを作り、特別な日をスタイリッシュに祝うことができる。またオンラインで宅配サービスを展開しており、配達員によっていつでも食事を届けることもできるという。
さらに犬のための宿泊サービスも提供しており、愛犬のためのワンストップショップになることを目指している。施設に滞在する犬たちの健康、運動や遊び、社会化の機会を十分に得られるように配慮しているのだ。
■インドで高まる犬の人気
まだまだ「富裕層のステイタス」とはいえ、インドではペットを飼う人が増えている。特に人気なのは犬で、血統書付きの犬が街中でよく見かけられるようになった。
高級住宅街のマーケットにはペット食品やペット専用雑貨店が開店し、高級ペットスパも好評だ。またペットの同伴が可能なカフェやホテルも増えている。
インドは野良犬が多く、愛犬家の住民たちが食事を与えるなどをして世話をしている。野良犬のためのNGO(非政府組織)もあるほどだ。
そんななか、犬の「大衆食堂」は大変ユニークで画期的なアイデアといえる。『Doggy Dhaba』はペットだけではなく、怪我をしたりお腹を空かせた野良犬のために利用する人も多いだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)