「ルフィ事件」でも注目される半グレ問題 暴力団同様に規制すべき?
暴対法の施行以降、17年連続で減少している暴力団の構成員。半グレにも強い規制・対策が必要?
東京・狛江市の強盗殺人事件で、「ルフィ」を名乗っていたとされる容疑者たちがフィリピンから強制送還され、あらためて注目を集める半グレ集団。
暴力団に所属しない犯罪集団を指し、とくに特殊詐欺や闇金融、貧困ビジネスなどさまざまな犯罪にも幅広く手を染めている。
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■暴対法で暴力団は縮小
暴力団については、1992年から暴力団対策法が施行され、各自治体で暴力団排除条例の制定も進んだ。その成果か、警察庁は、暴力団の構成員や準構成員の人数が2021年まで17年連続で減少したと発表している。
半グレ集団についても警察庁は「準暴力団」という規定を設けているが、特殊詐欺や集団強盗など半グレによるとされる犯罪の増加と比較すると、対策の甘さを実感する人もいるのではないだろうか。
■9割が「同様の規制を」
Sirabee編集部が、2月10〜12日にかけて全国10〜60代男女を対象に調査したところ、「半グレも暴力団対策法同様に取り締まるべき」との回答は、全体の90.4%に及んだ。
いわゆる「カタギ」も躊躇なくターゲットにする半グレ集団の存在に、社会全体が強烈な恐怖心を抱いている状況がうかがえる。
■すべての世代で9割前後
今回の調査結果では、男女差は少なく(男性:90.0%/女性90.8%)、世代別で見てもいずれも9割前後が取り締まりを求めていることがわかった。
若い世代では9割を下回りやや低いが、犯罪のターゲットとされかねない中高年では比較的高い割合となっている。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)