“スペイン”で発見したお土産、何かがおかしい 日本人なら反応してしまう物体が…
“スペイン”で遭遇した、あまりに見覚えのあるお土産が話題。特に東海・関西地方の人々の反応が凄まじく…。
国際化が進んだ昨今。今や海外でも、日本食や「日本風」のお土産を当たり前のように目にする時代である。
以前ツイッター上では、三重県を代表する「あのお土産」に注目が集まっていたのをご存知だろうか。
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■スペインになぜこれが…?
今回注目したいのは、地元・奈良県の魅力や小ネタを(手動で)発信するツイッターユーザー・卑屈な奈良県民botさんが投稿した1件のツイート。
こちらの投稿には、欧州の雰囲気が感じられる建物の内部写真が写っており、「Hasta La Vista」(スペイン語でさようなら、またいつか)というフレーズが確認できた。
異国情緒漂う写真のはずだが、カウンター上に山積みになった「ピンクの物体」には、どこか見覚えが…。そう、こちらは三重県が世界に誇る名産品「赤福餅」だったのだ。
■「赤福は事実上のスペイン土産」
なお、本文には「赤福は世界共通の主食なのでスペイン村で買える」という謎理論が展開されており、件のツイートは投稿から数日足らずで4,000件近くものRTを記録するほど大きな話題に。
他のツイッターユーザーからは「スペインで赤福が買えても良いじゃないか!」「赤福は事実上のスペイン土産」「最高の主食なので、置いてあるのも納得です」などなど、反響の声が多数寄せられていたのだった。
ツイート投稿主はこちらの光景を、三重県志摩市の複合リゾート施設「志摩スペイン村」にて目撃したそう。スペイン村といえば、以前は公式が自虐に走るほど閑散とした状態が話題となっていたが、昨今ではバーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属の人気VTuber・周央サンゴとのコラボにより、人気が爆発。
「待ち時間ほぼゼロ」というキャッチコピー(?)がウソのような大盛況ぶりを見せ、ツイッターでは連日「志摩スペイン村」がトレンド入りを果たす事態となり、地元民を大いに困惑させていたのだ。
今回のツイート投稿主・卑屈な奈良県民botさんは、コラボ実施前にスペイン村を訪れていたそうで、「乗り物は待ち時間が殆どなく、園内で買えるチュロスも激ウマ、ホテルはめちゃ綺麗で温泉も最高という、まさに至高の楽園でした」と、当時の様子を振り返っている。
しかし「スペイン」という世界観のテーマパークの中で大量の赤福を目撃した際、思わず「ああ、ここは三重県だったんだな…」と現実に引き戻されるという珍事があり、中世スペイン的な世界観と「赤福」の奇妙な親和性についてツイートしたという。
■奈良ガチ勢にとって三重は…
なお卑屈な奈良県民botさんといえば、ユニークな著作のほか、アカウント名の通り「強烈な奈良愛」であまりにも有名。
たとえば、他の都道府県・市区町村に奈良との共通点を見出すと「○○県は実質、奈良領」と名誉を授けるのが半ばルーティンワークとなっており、着々と奈良の領土を拡大している立役者なのだ。
つい先日、最終回を迎えたばかりの特撮ドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(テレビ朝日系)では、主人公が何かにつけて「これでお前とも縁ができた!」と、やたら縁を結びたがるのが印象的だが、ノリ的にはほぼ同じである。
そんな「奈良絶対主義者」である卑屈な奈良県民botさんは、意外にも三重県に対してシンパシーを感じており、「三重県は奈良県と同じく、JRよりも圧倒的に近鉄(近畿日本鉄道)が強い『近鉄王国』であり、なおかつ京都に新幹線を奪われた者同士ですので、私は三重県の事を勝手に『仲間』だと思い込んでおります。が、実際のところ三重県在住の方々や、私以外の奈良県民が心中でどう思っているかは全く不明です」とのコメントを寄せてくれた。
スペイン村に対しても思い入れがあるようで、「奈良県民にとってもかなり馴染みの深い場所です」「志摩スペイン村の隠れた魅力を紹介してくれた周防サンゴちゃんは、まさに我らが近鉄の救世主、女神と呼んでも過言ではない存在だと思います」と、奈良県民を代表した心の叫びを発している。
■やはり「三重県民」には特別な存在
そんな奈良県民botさん曰く、「赤福」はもはや三重県名物というか「近鉄名物」のイメージが強いそうだ。
そこで続いては、スペイン村の広報に「販売しているお土産事情」について、詳しく聞いてみることに。「スペイン」という世界観の中で「赤福」が販売する背景については「志摩スペイン村は三重県の特産物を多数販売しており、その中でも『赤福』は三重を代表するお土産だからです」との回答が得られたのだ。
やはり三重県民にとって特別な存在のようで、広報担当者は「志摩スペイン村は毎年修学旅行シーズンになると、関西方面からたくさんの学生さんにご来園頂き、その際よく目にするのが、赤福の袋を提げてパーク内を歩く学生さんです」と、振り返る。
そして「伊勢志摩のお土産として定番の『赤福』ですが、修学旅行シーズンになるとそのブランド力を改めて実感します。きめの細かいこしあんに柔らかいお餅、というこの特徴が『赤福』のブランド力に繋がっていると思います」と、地元民ならではの「赤福愛」を熱弁してくれた。
スペイン村では「赤福」の他にも「伊勢うどん」をはじめとする三重のお土産を取り扱っており、お菓子の「ポルボロン」やワイン、陶器などのスペイン土産も豊富に揃っている。
「三重とスペインの魅力」が高次元で融合したスペイン村に、ぜひ一度は足を運んでみてほしい。