「小宇宙」の読み方を10代に尋ねたら… セブンセンシズあふれる回答に驚き
「小宇宙」を正しく読める日本人、思いの外多いことが判明。「一部の世代だけだろ」と思いきや…。
漢字の世界は複雑怪奇。「なぜこの漢字の組み合わせで、こう読むのか…」と絶望した経験は、誰しも少なからずあることだろう。
今回は、あまりにも「特殊すぎる漢字」を読める日本人が予想以上に多かった事実について報じていきたい。
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■バトル漫画のお約束
魅力的な設定が多数存在する少年漫画の中でも、バトル漫画における「エネルギーの概念」はその筆頭。
作品の世界観を定義するだけでなく、登場キャラクターの力の指標ともなる存在で、『ドラゴンボール』における「気」や『NARUTO-ナルト-』の「チャクラ」、『シャーマンキング』の「巫力」など、一度は耳にした機会があるはず。
しかし中には、読み方が特殊すぎる用語も存在し…。
■「小宇宙」を何と読む?
その用語とは、人気漫画『聖闘士星矢』に登場する「小宇宙」である。
一般的な漢字知識があれば難なく「しょううちゅう」と読める熟語だが、こちらは「コスモ」と読むのが正解。同作における小宇宙は「体内に存在する宇宙的エネルギー」を指し、登場キャラクターらはこちらの小宇宙を燃焼させ、各々の闘法を繰り出していくのだ。
「コスモ」という語感自体も非常に親しみやすく、まさに声に出して読みたいフレーズ。テニスの試合中など、日常生活では五感を剥奪される機会が少なくないため、そうした窮地に陥った際は「五感すべて失われようと、燃えろ。オレの小宇宙よ!」という雄叫びと共に戦線に復帰したい。
『週刊少年ジャンプ』での連載終了後も多くの関連作品が生まれた『聖闘士星矢』だが、その全盛期は80年代後半。30年以上もの月日が流れた令和の現在、「小宇宙」を正しく読める日本人はどれほどいるのだろうか…。
■「意外すぎる回答結果」に驚き…
今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「小宇宙」に関する読み方調査のアンケートを実施。
3割くらいが読めれば良いかな…と予想していたのだが、蓋を開けてみると全体の6割近い、じつに58%もの人が「コスモ」と回答していたのだ。
注目したいのは世代ごとの回答傾向で、1985年に連載スタートとなった『聖闘士星矢』の「直撃世代」とも言える40代の「コスモ正答率」は65.7%。一方で同じく直撃世代のはずの50代は45.0%で、小宇宙が弱まっていることを感じさせる結果に。
そして意外なことに、最も「コスモ」と正しく読めた人物の割合が多いのは10、20代で、その正答率は67.9%。連載当時は生まれていなかった世代のはずだが、やはり人気作は「時代を超越しての魅力」が備わっていると改めて感じた思いである。
セブンセンシズに開眼するための第一歩として、まずは正しい「小宇宙」の読み方から始めよう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)