ウクライナ戦争開始から1年 プーチンによって不便極まりなくなった欧州渡航

24日でロシアがウクライナに侵攻してから1年。プーチンによって我々は欧州への渡航がしにくくなったが、これはいつまで続くのか…。

HIMARS・多連装ロケットシステム

もうすぐウクライナ侵攻から1年となるが、それによって我々の生活は様々なところで不便を余儀なくされている。その1つが欧州への渡航だ。


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■ロシア上空を飛べなくなった

日本からロンドンやパリなど欧州各地で渡航する際、飛行機はロシア上空を通過し、12時間程度で欧州に到着した。

しかし、ロシアと欧米日本との関係が悪化し、日本と欧州を結びフライトはロシア上空を飛べなくなり、今では北極海の上空を飛ぶなど迂回ルートを余儀なくされ、今までより3時間、4時間ほど飛行時間が長くなっている。

ただでさえエコノミークラス12時間が疲れるのに、15時間、16時間だとエコノミークラス症候群になってしまう。飛行時間が長ければ長いほどビジネスクラスに乗りたいものだが、飛行時間が増え、以前以上に庶民には難しい値段になっている。

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■いつまで不便を余儀なくされるのか

では、いつまでこの不便は続くのだろうか。残念ながら、今年改善されることもなく、長期にわたって難しい可能性が高い。ウクライナの国防省は先月、春に大規模な攻勢をロシアへ仕掛ける可能性を示唆し、米国のロイド・オースティン国防長官も2月半ば、同様の可能性を示唆した。

今日、米国の主力戦車MIエイブラムス、ドイツのレオパルト2など欧米各国から主力戦車がウクライナへ供与されている段階で、それらが戦闘の最前線でロシア軍と対峙することになる。モスクワにある米国大使館も2月半ば、米国人が不当に拘束されたり、テロの標的になる恐れがあるとしてロシア国内にいる米国人に対してロシアから出国するよう警告した。

これも戦闘が激化することを見込んだ警報発信であり、情勢が落ち着き気配はどこにもない。我々の欧州渡航は今後も不便を余儀なくされる。

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(取材・文/セレソン 田中

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