チーズトーストを作るつもりが大火事に トースターの使用方法に注意喚起
空気が乾燥しているこの時期、ストーブ、コンロや家電の取り扱いには一層の注意が必要だ。
ますます便利に改良されていく家電製品。しかし掃除を怠ったり、使い方を一歩間違えれば大惨事になってしまう。「誰にでも起こり得る可能性がある」と消防署が注意喚起した恐ろしい一例を、イギリスの『Metro』や『MSN』が報じている。
■チーズトーストを作ろうと
13日、ロンドン市内の大学に通う生徒たちが暮らす『エイヴリー・ヒル・ロード』という学生寮で、火災が発生した。
その日の午前10時過ぎ、キッチンでは数名が朝食にチーズトーストを作っていた。イギリスではいまだ「ポップアップ」形式のトースターが主流で、スライスチーズを乗せても焼いているうちに溶けてこぼれてしまう。それは長いこと学生たちの不満の種だった。
■目を離した数分の間に…
そこで学生はトースターを横向きに倒し、チーズを乗せた面が上向きになるようにセット。焼けるまでの数分間キッチンから離れ、誰も監視する人はいなかったという。
そんななかでトースターから出火し、学生たちが気付いたときはキッチン一面にすでに燃え広がっていた。連絡を受け、施設内にいた全員がただちに避難したため、火事によるケガ人はいなかったという。
■消防署が注意喚起
ロンドン消防署によると、火災の原因はトースターの底に残っていたパンくずやゴミだった。ボディを横向きにしたことでそれらが電熱線に触れたと考えられており、「誰にでも起こり得ること」として市民に注意喚起を促している。
4台の消防車と25人の消防士が出動し、火は1時間もなく消し止められたものの、キッチン部分は壊滅的な状況。再び使用できるようになるまで、かなりの日数がかかるであろうという。
■家電製品は使用方法と用途を守って
消防署はこの事例に関し、家電製品は使い方を変えたり、指定された用途以外に使用したりしないよう、世間に改めて呼びかけている。
また、トースターなどゴミが溜まりやすい製品はこまめな清掃が重要。さらに電源を入れたままが基本設計の冷蔵庫以外は、漏電を防ぐためにも、できれば使用後は電源を切りプラグを抜くことが望ましいとしている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)