言語学教授を目指す後輩、とった行動に耳を疑う… 「研究資料」が面白すぎると話題

言語学の教授を志すという知人、なぜか「あるカードゲーム」に注目しており…。その理由が「面白すぎる」と話題になっていたのだ。

2023/02/21 04:45

■浅瀬蟲、どうしてこうなった…

前出の通り「浅瀬蟲」のテキストは2種類あるため「後に収録されたテキストの方が、分かりやすく修正されているのだな」と思いたくなるのが人情だが…大塚さんは「このカードに関しては(なぜか)後から出たテキストの方が分かりづらいです」とバッサリ。

また海外のバイヤー担当者も「英語のテキストで読んでも、この能力は少し混乱してしまいますね」とコメントしており、この分かりづらさは「万国共通」なようだ。

…と、ここまで「ネタカード」としての印象が強くなっている「浅瀬蟲」だが、決してカスレア(どうしようもなく弱いレアカード、同義語に紙レア)というワケではない。


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■じつはポテンシャルを秘めている

MTGでは魔法カードをプレイする際に「マナコスト」を支払う必要があり、「浅瀬蟲」のコストは4マナ。最終的にとはいえ9/9サイズのクリーチャーが4マナで召喚できるのは、非常にコストパフォーマンスが良いのだ。

そうした前提を踏まえ、大塚さんは「『浅瀬蟲』の能力条件を満たすには、プレイヤーが自身の意思で『クリーチャーを生贄にする』カードが相性が良いですね」とも説明する。

ゴブリンの砲撃

例えば「ゴブリンの砲撃」は、場のクリーチャーを1体生贄に捧げることで対象に1点のダメージを与えるカード。クリーチャー1体と引き換えに1点のダメージを与えるワケだが、こちらの能力で浅瀬蟲を生贄に捧げ、現れた魚トークンを生贄に捧げ、それによって現れた鯨トークンを生贄に捧げれば、対象に計3点のダメージを与えつつ、9/9の巨大クリーチャーを呼び出せるのだ。

狂気の祭壇

また、生贄に捧げたクリーチャーのパワーの数だけプレイヤーの山札を破壊するカード「狂気の祭壇」と組み合わせ、出現した全てのトークンを生贄に捧げれば、計18枚のカードを墓地に置くことが可能。

倍増の季節

中でも記者が最も衝撃を受けたのが「倍増の季節」というカードとのコンボで、こちらは「フィールドにトークンが出現する際、その数を2倍にする」という豪快な効果を持つ。

すなわち1枚の「浅瀬蟲」から3/3の魚クリーチャー・トークンが2体出現し、これらが墓地に置かれれば6/6の鯨クリーチャー・トークンが4体出現。さらに鯨たちが墓地に置かれれば9/9の超巨大クリーチャー・トークンが8体出現することとなるのだ。また「倍増の季節」を複数セットすれば効果は重複(さらに倍増)するので、考えただけでも恐ろしい…。

こうした「一見謎なカード」をキーにしたコンボの考案こそ、トレーディングカードゲームにおける醍醐味の1つと言えるだろう。またMTGは決して難解でなく、今回の「浅瀬蟲」がかなり特殊なケースであることを強調しておきたい。

トロピ大塚

大塚さんも「『浅瀬蟲』は特殊な遊び方のために作られたカードで、基本的なルールを覚えてしまえば誰でも、MTGを簡単に楽しむことができます」「『晴れる屋』では毎日初心者体験会を開催していますので、興味がございましたら、ぜひお気軽にお越しください!」と、笑顔のコメントを寄せてくれたのだ。

言語学の関係者をも魅了してやまないMTG、改めて「奥深いゲーム」であることが感じられた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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