9歳女児がスクールバスで少年2名から壮絶な暴力被害 激怒の両親が刑事告訴へ
学校は、いじめ問題を解決するどころか転校を勧めていた。
小さい女の子を狙い、執拗に拳で殴り続けた少年たち。被害者の保護者が問題を放置してきた学校を厳しく批判していることを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。
■女児に対するすさまじい暴行
アメリカ・フロリダ州の学校に通う小学3年生の女の子(9)が、利用中のスクールバスの中で少年2名に襲われた。無抵抗の女の子を両方の拳で連打する凄まじい暴力に驚いた同級生が、その様子をこっそり撮影してリークしたことから、大変な騒動になった。
動画は約30秒で、少なくともそのあいだに「やめなさい」と止めに入る大人はいなかったようだ。
■母親の怒りが爆発
女の子の母親は地元メディアの取材に応じ、「刑事告訴したいと思っています」「学校内外で暴れる子供たちに圧倒されている状態です」「(自分の3人の子供について相談したときも)『転校させたらどうか』と言われただけでした」と、少年たちへの怒りと学校への不信感を明かした。
女の子の兄2人も過去にいじめにあったため学校に相談していたが、カウンセラーを含む学校側は、解決に向けての対処を怠っていたという。
■父親は「セキュリティの強化を」
父親がSNSを更新し、「(こんなに荒れた状態なのに)セキュリティ対策をしないなんておかしい」「いじめはやめろ」と書き込んだ。
「ケンカの様子を撮影することを禁止しよう」と働きかける声もあがっているというが、保護者・児童・生徒たちの一部はそれを拒否。「こういう動画がリークするからこそ、保護者は学校が安全かどうかチェックできる」という声をあげている。
当局は少年2名を特定して身柄を確保したというが、今のところ個人特定につながる情報は開示されていない。
■「子供でも許せない」の声
この件に関する報道には多くの人が驚き、インターネットに「子供でも容赦するな」「俺が親なら復讐する」「学校は何をやっているのか」といった怒りのコメントを多数書き込んだ。
日本でも暴力・脅しを伴う陰湿ないじめが問題になる学校があるが、警察の介入を早急に求めるケースは多くない。事件性のあるものでも内々で解決しようとする傾向もあり、甘すぎる対応が事件の再発につながる可能性を考えれば、学校の責任は重大だ。
「子供だから許される」ではなく「子供でも絶対に許されないことがある」としっかり教えるほうが、加害者にとっても被害者にとっても教育効果は高いのではないだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)