プロ野球12球団を擬人化 一番まじめ/おしゃれ/自由な人格の球団はどこ?
『スージー鈴木のニッポンの民意』もしも、プロ野球12球団が「人」だとしたら、どのような人格・性格を持つのか? 驚きの結果も…。
■「イメージ総量」では驚きの結果が…
さて最後に「イメージ総量」を分析します。算出方法は単純で、全項目のポイントを足し上げたもの。何だか乱暴な指標のようにも感じますが、つまりは「動的~」「静的~」も含めた全人格イメージの「存在感」を示すもので、マーケティングの現場でも、よく使われるものです。
調査前の仮説としては、やっぱり巨人と阪神が強いんだろうと思っていたのですが、いえいえ、驚くべき結果が出てきたのです。
何と、日ハムがトップで次にヤクルト、そしてソフトバンク。ちなみにソフトバンクは、首位の人格項目はありませんが、「動的~」「静的~」の両方でまんべんなくポイントを稼いだ結果です。ちなみに阪神は4位。
■球団には「人格競争」も必要
結果は以上です。最後に「野球ファンのマーケッター」としての意見を言わせていただければ、もちろん球団は強けりゃいい、強けりゃ人気も出るのかもでしょうが、これからは「強さ競争」だけでなく、一般の商品市場のように、いろんな人格がせめぎ合う「人格競争」が必要だと思うのです。
「まじめな/親切な/素直な/知的な/魅惑的な/おしゃれな/元気な/若々しい/ユーモアのある/自由な」――いろんな人格の球団がぶつかり合う、賑やかで楽しくて、そして観客が肩入れしやすいプロ野球界へ。
「元気」で「若々しい」体育会系A球団に、「知的」で「おしゃれ」な文化系B球団が挑む戦い――楽しそう! 見てみたい!
そして、最後には球団拡張(エクスパンション)で、もっといろんな人格がもっといろんな地域でワッチャワッチャする。これしかない、ここにしかプロ野球の未来はないと思うのですが、どうでしょうか。
■執筆者プロフィール
Sirabeeでは、音楽評論家、ラジオDJのスージー鈴木(すーじーすずき)さんの連載コラム【スージー鈴木のニッポンの民意】を公開しています。
毎回マーケットリサーチを実施し、そこから浮き彫りになる「ニッポンの民意」を世に問いていく連載です。今回は「球団人格イメージ」に関する調査を掲載しました。
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(取材・文/スージー鈴木)