飛行機恐怖症の女性に寄り添い続けた乗務員 「昇進か給料アップしてほしい」の声
こんな客室乗務員がいれば、不安もぐっと軽減しそうだ。
飛行機に乗りはしたものの、重大な事故が起こるのではないか…。そんな不安に押しつぶされている女性客に気づいた男性客室乗務員の行動について、『FOX 2 Detroit』などアメリカのメディアが伝えた。
■飛行機恐怖症の女性が搭乗
14日、アメリカ・ノースカロライナ州の空港で、ひとりの女性客がニューヨークに向かう飛行機に乗り込んだ。
しかし女性は離陸前からひどい恐怖を訴え、「長いあいだ飛行機は利用していませんでした」「とても不安な気持ちなんです」と周囲の人に告白。飛行機はほどなくして離陸したが、機体が音を立てるたびに女性はひどく怯えて震え上がった。
■歩み寄った客室乗務員
女性の様子に気づいた男性客室乗務員がゆっくり近寄り、「大丈夫、安全ですよ」「何か必要な物があれば、僕にお申し付けくださいね」と笑顔で声をかけた。
それでも女性は安心することができず、ついには涙を流し始めた。客室乗務員もすぐに気づいて女性のそばに行き、そのまま座席横の通路にしゃがみ込んで女性の手をそっと握った。
■落ち着かせることに成功
男性客室乗務員は通路に座ったまま女性に声をかけ続け、ついには笑わせることに成功。5~10分ものあいだ辛抱強く寄り添ったところ、女性はずいぶん安心したらしく泣き止んだ。
この様子を別の乗客が撮影し、SNSにアップ。親切な客室乗務員の姿に感動したと書き込んだ。
■客室乗務員の幸運を祈った客
優しい男性客室乗務員に感激した人物は、「この乗務員が昇進した、または給料アップに喜んだという後日談があることを願っています」と語っている。
この件について報道されるなり、男性客室乗務員が所属するデルタ航空も声明を発表。「弊社では、お客様に最高の体験をお楽しみいただくことに専念しております」とメディアに伝えた。
「安全だ」と言われても、怖いものはどうしても怖い。そんな恐怖心を理解して辛抱強く寄り添った乗務員の気遣いと思いやりに、多くの人が胸を打たれたようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)