「世界一治安の悪いファストフード店」がついに閉店 警察出動数が年間900件
海外では治安の良い地域でも、一本裏道に入るとガラリと雰囲気が変わるため、細心の注意が必要だ。
ケンカや発砲事件、そして観光客を狙ったひったくりが頻発するなど、海外には気を抜けない危険な街がたくさんある。そんななか、日本人の多くが親しみを感じるあの国に、なんと「世界一治安が悪いファストフード店」があることがわかった。
その閉店が決まり、市民からさまざまな反応が寄せられているという。イギリスの『DAILY STAR』や『The Sun』が報じた。
■ケンカや恫喝が絶えず
話題となっているのは、カナダの首都オタワのリドー通りに位置するマクドナルドの店舗。40年前に建てられて以来、市民から愛され続けてきたが、問題点がひとつだけあった。
客同士のケンカやスタッフに対する恫喝が絶えず、いつしか「世界一治安の悪いファストフード店」と呼ばれるようになってしまったのだ。
■警察が年間900回も出動
店を訪れた客たちは殴り合いのケンカを始め、トイレに隠れて性行為や覚せい剤を使用するなど好き放題。2013年には客が連れていたアライグマをめぐり、数十人でのケンカが店内で発生すると、その映像は瞬く間に世界中に拡散された。
店舗でトラブルが発生するたびに警察が呼ばれ、2018年には年間出動件数が過去最多を記録。その数なんと900回だという。
■対策を講じるも…
オタワ警察署長は長年、マクドナルド・カナダのCEOに宛て、同店舗に懸念される重大事項について通告し続けてきた。
店舗側もそれに従い、24時間営業を朝6時から夜10時までに短縮し、店内での飲食を禁止してテイクアウト専門に切り替えたりと、いくつもの対策を実施してきた。
だがその努力も虚しく、治安が改善されたりケンカが減ったりすることはなかったという。
■業績も次第に悪化
そんな悪名高い店舗について、このたびオーナーが4月の閉店を発表。メディアが理由を尋ねると「新型コロナウイルスの影響で、業績は悪化していた。ちょうどフランチャイズの契約も切れるし、更新しないことに決めた」と明かしている。
このニュースに、市民からは「その判断は正しい」「安心した」「残念だ。寂しい」などさまざまな反応が寄せられている模様だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)