みんな大好き「フライドチキン」の香りの線香誕生 秘密のレシピに迫るこだわり
家中にフライドチキンの香りが広がり、線香をたくたびにお腹が空いてしまいそうだ。
仏壇や墓前で線香を焚くのは、「線香の香りで心や体を清めてからご先祖様に挨拶を」「仏法僧に良い香りを届け、故人の供養につなげ、仏様の智慧(ちえ)を広げるため」など諸説ある。
そんな線香にこのたび驚きの香りが誕生し、世間の注目を集めているようだ。『Oddity Central』や『Yahoo!』などの海外メディアが報じた。
■見た目にもこだわりが
世界中の老若男女から根強いファンを持つ、ファストフードチェーンの『ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)』。なんと話題の線香は、そんなKFCから販売されている定番の人気商品「フライドチキン」の香りだ。
タイ王国のマーケティング会社『Wunderman Thompson Thailand』とKFCタイの共同開発により開発され、全体が茶色く、肉を思わせる部分に所々焦げ目がつくなど、見た目にもかなりこだわっている。
■ただし非売品
KFCのフライドチキンは、11種類のハーブやスパイスがブレンドされる秘密のレシピがあるといわれ、それを再現すべく、両社はさらに香りを専門とする企業とも提携。かなりの時間と研究を費やし、このたびやっと開発に成功した。
話題は瞬く間に世界に広まったが、この線香は販売用ではない。中国の春節(旧暦の正月)に合わせた抽選用の景品で、希望者はKFCタイのFacebookページで「ユニークなお正月の挨拶」をコメントし、そこで当選した100名に発送される予定だ。
■ご先祖様の反応はいかに?
タイでは国民の95%が仏教徒であり、信仰心は非常にあついと言われている。国内には3万件もの寺院が点在し、僧侶の数は30万人にものぼるそうだ。
仏教はタイの国民にとって大切な生活の一部だが、果たしてご先祖様は仏壇に漂うフライドチキンの香りを、「おいしそう」と受け入れてくれるだろうか。
■「KFCが好き」が過半数
Sirabee編集部では全国10〜60代の男女1,880名を対象に、「ファストフード店について」の調査を実施。そのなかで「ケンタッキーが好きだ」と答えた人は、全体で58.9%だった。
やはり「フライドチキンが好き」という声は多く、「家で唐揚げを作っても、あのクリスピー感やスパイスの効いた味が出せない」「カロリーは気になるけれど、やっぱり食べたい」など、ファンにとってはたまらない味だという。
■「フライドチキン線香」誕生
・合わせて読みたい→店で買わなくてもいいかも… リュウジ氏考案「塩フライドチキン」が激ウマ
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)