婚約直後の女性がアナフィラキシーショックで死亡 スプーンで紅茶をかき混ぜたら…
何かにアレルギーを持つ人は、たった一滴や一口の摂取が命取りになることも。
人によっては重篤なアナフィラキシーショックを起こすことがあるため、アレルギーを絶対に甘く見てはならない。イギリスのマーケティング企業で働くある女性に起こってしまった悲しい話題を、『The Sun』や『Daily Mail』が報じている。
■休暇先でプロポーズ
女性は、ウィルトシャー州のソールズベリーに住むジェス・プリンスローさん(24)。彼女は昨年の年末年始の休暇を、恋人のクレイグ・マッキノンさん(24)と南アフリカで過ごすことにした。
12月27日にはムプマランガ州にある有名な観光地の「神の窓」を訪ね、そこでクレイグさんがジェスさんにプロポーズ。めでたく婚約が成立し、30日にはヨハネスブルグにあるジェスさんの実家に向かった。
■ミルク用のスプーンで…
ふたりは、ジェスさんの実家で紅茶を飲むことに。しかし砂糖を入れてスプーンでかき混ぜ、飲んでしばらくすると突然の呼吸困難に陥り、苦しみ始めたという。
そのスプーンは「ミルク用」だった。ジェスさんは、じつは生後9ヶ月から重度の乳製品アレルギーに悩まされており、アナフィラキシーショックを起こさないよう普段から気を付けていた。ところがそのスプーンにはごくわずかな乳成分が残っていたため、反応してしまったのだ。
■つらい心境を吐露
すぐに病院へ搬送されるも、翌日にジェスさんは帰らぬ人に。クレイグさんは自身のSNSに「今、人生で一番つらい時を過ごしています」と、悲痛な気持ちを書き込んだ。
また「ジェスとともに過ごした3年間はかけがえのない時間で、残りの人生60年間、彼女を超える人は現れないでしょう」「かなり打ちのめされていますが、一瞬でも彼女の婚約者になれたことを幸せに思っています」と明かした。
病院から治療費として約60万円、検死費用として約19万円の請求書が届いたといい、クラウドファンディングを設立し人々に募金の協力を呼び掛けている。
■常に薬を持ち歩き
ジェスさんもまた、プロポーズを受けた直後にSNSを更新していた。婚約指輪の写真を載せて幸せな気持ちを書き込むと、大勢の友人や家族から祝福の言葉が殺到した。
ジェスさんは、18歳の時にもカレーに含まれていた乳製品で重い呼吸困難を経験しており、幼い頃から常に抗ヒスタミン薬とエピペンを持ち歩いていたそうだ。
たとえば日本の幼稚園や学校では、アレルギーを持つ子供のために給食には細心の注意が払われており、遠足でのお菓子交換が禁止されるなど、さまざまな対策が行われている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)