「恵方巻はゴリ押し」と思う人の割合は? 全国展開後に生まれた世代でも…
かつては売れ残りや大量廃棄も問題になった恵方巻。大阪の局地的な習慣だったこともあり…。
1月も半ばになるとコンビニやスーパーなどの店頭を賑わわせるのが、恵方巻の予約をアピールするポスター。もともとは大阪のごく一部地域の風習だったが、1990年代に大手コンビニエンスストアチェーンが節分の催し物として採用し、全国に広まった。
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■年明けの商材として注目
ここ30年くらいの、また人工的に仕掛けられたキャンペーンのため、以前は巻き寿司の売れ残りや大量廃棄が報じられることも。最近はSDGsの流れもあり、予約生産する店も増えている。
節分といえば豆まきだったところに、突如現れた恵方巻の存在。節分は、バレンタインならチョコレート、クリスマスならケーキ…と高額な売り物があるイベントと違って「豆、鬼のお面、柊鰯の飾り物」くらいしか売り物がなかった。
流通各社としては、ある程度値が張る太巻き寿司は、喉から手が出るような商材だったに違いない。全国展開が始まって30年以上が経過しているが、今でも違和感を覚える人はいるのだろうか。
■5割強が「ゴリ押し」
Sirabee編集部が、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、全体の51.8%が「恵方巻はゴリ押しだと思う」と回答した。やはり大阪以外の地域では馴染みがない風習だったこともあり、30年で違和感を払拭するのは難しいようだ。
■地元・近畿でも5割近くが
なお、地域別で見ると意外な結果が。恵方巻の本場であるはずの近畿地方でも48.4%が「ゴリ押しだと思う」と回答。ゴリ押し派が5割を下回ったのは近畿地方のみだが、関西でも大阪以外では違和感を覚えている人が多いのかもしれない。
その他は大きな地域差がなく、北信越や東京を含む南関東では5割半ばがゴリ押しと感じていることがわかった。
■全国展開後に生まれた世代も
年代別では、生まれる前から全国キャンペーンが始まっていた10〜20代が最も低く43.7%。年齢が上がるほど違和感を覚える人が多くなっている。しかし、若い世代が生まれた時にはすでにあった恵方巻をまだゴリ押しと感じているというのは、不思議にも思えるのだが。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)