失踪した13歳少女が1200キロ離れた空港で発見 「どうしてもBTSに会いたかった」
好きなタレントやスポーツ選手の存在は、心の励みであり活力になる。それに対しファンは、良識ある行動をとるべきだ。
推しのアイドルや歌手に会うため、遠路はるばる遠征に行ったり、出待ちやおっかけをしたり…。特に、韓国出身の超人気グループ「BTS」や「BLACKPINK」などは世界中に熱狂的なファンを持ち、その暴走ぶりがたびたび話題になる。
パキスタンに住むBTSファンの少女が、このたび警察のお世話になったことを『AsiaOne』や『Koreaboo』などが報じている。
■少女の失踪に誘拐を心配
7日、パキスタンのカラチに住む13歳の少女は「友達と外で遊んでくる」と両親に伝え、自宅を出た。しかし数時間たっても帰宅せず、心配した父親のモハメド・ジュナイドさんは、娘が会っていたはずの友人の父親に連絡した。
父親2人はその後2時間近く、近辺や少女が出かけそうな場所を探して回った。しかし見つけることはできず、誘拐を心配して警察に捜索願を出したという。
■日記に書かれていたのは…
警察はまず少女の自室を調査し、1冊の日記を発見。そこには「BTSに会いに行く計画」と記されていた。中を読むと、1月7日に出発して電車と飛行機を使って韓国に行く方法と、時刻表、料金など計画が詳細に書かれていた。
警察は、少女とその友人がカラチから1,200キロ離れたラホールの空港に向かうと判断。3日後、飛行機に乗ろうとしているところを保護した。「BTSの大ファンでどうして会いたかった。そのままあっちでBTS関係の仕事に就きたかった」などと話したという。
■見つからないよう変装
警察によると、発見当時のふたりは男子に見えるよう変装していた。ネットでは「韓国で気をつけるべきこと」を検索しており、それなりの不安を感じている様子も見て取れたという。
カラチ警察のアブレイズ・アリ・アッバシ氏は、近年、少年少女のこうした衝動的な家出が頻発しているとして、「親は子供の考えていることや行動を、用心深く見守るよう心がけてください」と注意を促している。
■メンバーを一目見たさに…
BTSファンの暴走は、本拠地の韓国でも起こっている。12月13日にメンバーのJINが陸軍に現役兵として入隊すると、その姿を一目見ようと、凍てつく寒さのなか訓練施設前に多くのファンが殺到した。
これに心を痛めたJINが、ファンサイトの『Weverse』を通じて「多くの入隊者とその家族、恋人など付き添いの人たちがいます。どうかそうした皆さんの迷惑にならないよう、安全に配慮した行動をお願いします」とファンに呼び掛ける事態に発展していた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)