恵方巻を「子供の頃から食べていた人」を調査 若者では8割に迫るも中高年は…
ここ30年ほどで急に全国に普及した恵方巻。「ゴリ押し」との声もあるが子供の頃からやっていた人は…。
2月3日は節分。本来は立春・立夏・立秋・立冬という季節の始まりの日の前日に年4回ある雑節だが、現在では1年の初めである立春前日にあたる2月の節分を指して呼ばれることが多い。
節分には、古くから鬼を祓うための豆まきや、鰯の頭をさした柊の枝を玄関に飾るといった風習がある。それらを凌駕する勢いで近年目立つようになったのが恵方巻だ。
画像をもっと見る
■大阪発祥の風習
もともとは大阪発祥とされる風習で、その起源には諸説ある恵方巻。1990年前後にセブンイレブンが目をつけて冬の閑散期の目玉商品として大々的にアピールするようになってから、他の流通各社も参戦して全国的なイベントとなった。
かれこれ30年ほどの新しい風物詩なので、いまだに「ゴリ押しではないか」といった違和感を覚える人も少なくないようだ。実際、子供の頃から恵方巻を食べていた人はどれくらいいるのだろうか。
■「子供の頃から」は4割弱
Sirabee編集部が、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、子供の頃から恵方巻を食べていたと答えた人の割合は、全体の38.0%。少数派ではあるが、30年以上キャンペーンが続いていることもあって、かなり存在することがわかった。
■30代が分かれ目に
この調査結果を年代別で見てみると、顕著な傾向が。10〜20代では子供の頃に恵方巻を食べた経験者が77.0%に及ぶ。また、30代でも50.2%と過半数となった。1990年頃からキャンペーンが始まったことを考えると納得できる数値だ。
一方で、40代以上では急激に減少し、60代ではわずか6.3%。このあたりが、本来の恵方巻文化圏なのかもしれない。
■関西以外は少数派
恵方巻、丸かぶり寿司といえば本来は関西・大阪のものだが、やはり地域差も大きく表れた。近畿地方では72.0%が子供の頃から恵方巻に親しんでいたことが判明。中国・四国でも4割を超え、中部地方でも38.2%。
一方で、北信越では13.2%と最も低く、東京を含む南関東でも25.3%と低い値となった。
・合わせて読みたい→ファミマ、2023年恵方巻は“あの焼肉の名店”とコラボ 本日予約スタート
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)