刑務所で覚醒剤をくくりつけられた鳩が発見 「見たことない密輸法」と職員も驚き
ドローンを使用するなどして、刑務所内に密輸品が持ち込まれるのはそう珍しくないという。
カナダの刑務所で、覚醒剤が入った小包をくくりつけられた鳩が見つかった。誰がどのような意図で麻薬の密輸を行ったのか現在も調査中だというが、長年のキャリアを持つ職員もこのような手法は「初めて見た」と驚いているそうだ。
『Daily Star』や『Global NEWS』などの海外メディアが報じている。
■鳩の体に覚醒剤の小包
カナダのアボッツフォードにある刑務所の職員が、施設内を巡回しているときに、中庭で小包を背負った鳩を目撃した。
逃げ回る鳩を職員たちが捉えて小包の中を確認したところ、クリスタル・メスと呼ばれる覚醒剤が30グラム入っていたという。日本ではスピードと呼ばれることもあり、中毒性が極めて高く、破壊的な威力を持つ薬だ。
■鳩を訓練したのは?
薬はすぐさま没収され、鳩は解放されたが、両方の持ち主については今のところ何もわかっていない。鳩を訓練して麻薬の密輸をさせたのは、刑務所内の誰かだったのか、それとも施設外の誰かだったのか。
カナダの刑務所組合が捜査を始めたというが、鳩は何も話さず証拠がないため、犯人を特定するのは困難を極めているようだ。
■密輸品を持ち込む方法は多様
刑務所には普段から、さまざまな方法で密輸品が持ち込まれる。ドローンを使用して刑務所内に麻薬を落としたり、壁の外から力の限り物を放り込むという事例もあったという。
しかしながら、刑務所組合の代表は「自分の13年のキャリアのなかで、このような方法は見たことがない」と語り、鳩を使用するという方法に驚きを見せた。
カナダの看守は、仕事の半分以上を「刑務所内の薬物の排除」に当てているそうだ。今後は注意を払う対象が、ドローンや人間だけではなく鳥にまで及ぶことを鑑み、警戒を強めているという。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)