優等生が「僕の点を成績の悪い子にあげて」 高校教師が公開したメモに反響
獲得したボーナスポイントを点数の低い生徒に分け与えて合格。「素晴らしい」「いや、これはダメだ」といった様々な意見が噴出中だ。
とても賢く、成績も抜群。そんな生徒が「最低点の子に僕のボーナスポイントをあげてください」と教師にリクエスト。そのおかげで合格点をとれた生徒がいたことを、『Good Morning America』など海外メディアが紹介している。
■素晴らしい点をとった生徒
アメリカ・ケンタッキー州の高校で歴史を教えている男性教師は、ある優秀な男子生徒が提出したテストの解答用紙を見て感動。そこに書かれていた自分宛てのメモを撮影してSNSで公開し、大きな話題を集めている。
これは第二次世界大戦に関するテストだったというが、その男子生徒はスラスラ解けたらしく点数は94点。テスト前日には復習を兼ねたゲームにも参加したため、ボーナスポイントとしてさらに5点が加算されることも決まっていたという。
■解答用紙に書かれたリクエスト
「高得点をとれた」と実感した男子生徒は、ボーナスポイントは困っている同級生にあげたいと考えた。
そこで解答用紙の下に「もし可能であれば、僕のボーナスポイントを最低点の子にあげてくださいませんか」と書いて提出したところ、教師は深く感動。教える立場になって12年が経過するというが、このようなお願いをされたのは初めてだったのだ。
■救われた生徒は大喜び
優秀なだけでなく、性格が良く誰に対しても優しいこの男子生徒。その思いに胸を打たれた教師はリクエストに応じ、58点をとった生徒に5点を与えて「合格」と判断した。
救われた生徒はとても喜んだというが、誰のボーナスポイントを加算したのかについては伝えなかったそうだ。
■生徒らを思いやる教師
この件で話題を集めた教師は、「試験本番に弱い生徒、また勉強に集中できない家庭環境の生徒もいるのです」と強調。多くの人に教え子の思いやりが伝わったことについては、「とても嬉しいです」と話している。
教師の行動については「不合格の子に別の子の点をあげるなんてダメ」「ありえない」という批判的な意見もあがっているが、それよりも優しい男子生徒を褒める声のほうが多かったようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)