女性の眼球にタトゥーを入れ失明させる 無謀な施術者が罰金刑に

施術者が使ったのは、皮膚用のインクだった。

タトゥー・タトゥーマシン

「白目を真っ黒にしたい」という女性のリクエストに応じたタトゥー施術者。しかしそのせいで女性が悲惨な経験をしていたことを、『The Sun』など海外メディアが伝えている。


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■「白目にタトゥーを」と依頼

2017年4月のこと、ポーランド在住の女性(25)が眼球にタトゥーを入れたラッパーに憧れ、「私も同じようなタトゥーを入れたい」と願うようになった。

そこで地元のタトゥースタジオをネットで検索し、ある施術者に連絡。「白目の部分をタトゥーで黒くしてほしい」と依頼した。すると施術者は、皮膚にタトゥーを彫り入れる方法しか知らなかったにも関わらず、女性のリクエストに応じたという。

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■施術後にまさかの失明

皮膚に入れるのと同じ方法で、白目にタトゥーを入れた施術者。目へのダメージは相当ひどく、女性は「痛い」と訴えたが、「鎮痛剤を飲んでおいて」と指示するだけだった。

このとき使った肌用のインクは、眼球への使用を正式に認められたものではなかった。女性はその後に右目の視力を失い、医師からも「元の状態には戻らない」と宣告されてしまった。


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■義眼を入れることに

「このまま左目も視力が低下していきます」と医師に言われた女性は、緑内障と白内障を発症し、3度も手術を受けたが失敗。片方の眼球は摘出されたため、義眼をつけるようになった。もうひとつの目では、ゆらゆら動く光を確認することしかできない。

この件で裁判にかけられた施術者は、360時間の社会奉仕活動と罰金の支払いを命じられたが、女性の弁護士は「甘すぎる」と判断し控訴を検討中だ。


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■前向きに生きる女性

視力を失った女性は過去にメディアの取材に応じ、「地下に隠れてふさぎ込んだりはしません」「悲しい経験をしましたが、しっかり生きていきます」と語っていた。

タトゥーを入れる人は日本でも増えているが、皮膚に入れる一般的なものであっても消すのは大変だ。「かっこいいから」と安易に決めるのではなく、後悔しないよう慎重に検討するほうがいい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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