大自然でスキーを楽しむ親子を雪崩が直撃 救助犬が息子の遺体を発見
雪山に救助隊が出動も…。息子はすでに息絶えていた。
いきなり発生した雪崩に襲われ、離れ離れになった親子。父親が通報して救いを求めたが息子は助からなかったことを、『People』などアメリカのメディアが伝えている。
■親子を襲った雪崩
つい先日のこと、父と息子がアメリカ・コロラド州ブリッケンリッジへ。レジャースキー用に整備された区域ではない場所で、いわゆる“バックカントリースキー”を楽しむことにした。
しかし雪崩が起こり、親子はあっという間に離れ離れになってしまった。
■直後の親子の状態は…
この雪崩で息子の体は完全に深い雪に埋もれたが、体の半分が埋まっただけだった父親は、どうにか自力で雪をかき分け、安全な場所に移動することができた。
通報し救助隊を呼ぼうと考えたが、あいにく圏外で携帯電話の使用は不可能だった。焦った父親はその場から必死に移動し、午後1時40分頃にようやく通報に成功した。
■始まった捜索活動
通報を受けた現地警察や救助隊がただちに出動し、雪に埋もれた息子の捜索を開始。午後3時すぎには救助犬が発見したが、すでに心肺停止状態だった。
雪崩で人が死亡するケースは、モンタナ州でも報告されたばかり。救助隊は大自然の中で命を落とす人が増えないことを願い、「バックカントリースキーを安全に楽しむには、十分な経験と知識が必要です」「雪山に入る人はトランシーバー、シャベル、プローブなどを持参しましょう」と呼びかけている。
■バックカントリースキーのリスク
自然の中でバックカントリースキーを楽しむ人は少なくはないが、雪山に不慣れな人がトラブルに見舞われると対応しきれないことがある。
雪崩に襲われる、大きな岩や木に激突して負傷する、猛吹雪で方向感覚を失い迷うなど、さまざまなケースが報告されているのも事実だ。それでもチャレンジしたいという人は、ガイドツアーに参加するなどしてまずは安全を最優先すべきだ。「バックカントリースキー ガイド」で検索すると、有益な情報を確認することができる。
・合わせて読みたい→冬用タイヤ無しでも行ける可能性が高い 長野県のスキー場「パラダ」が最高すぎた
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)