プラスサイズモデルが搭乗拒否される より広い座席の料金を請求され…
報道を見た人々の多くは、「ほかの乗客を考えれば、彼女が搭乗を断られたのは当然だ」とコメントしている。
あるプラスサイズモデルが、体の大きさを理由に飛行機の搭乗を断られたと自身のインスタグラムで訴えた。法的審理の後、航空会社は彼女に与えた苦痛と折り合いをつけるために、セラピー費用を負担するよう命じられたという。
『Daily Mail Online』や『METRO』などの海外メディアが報じている。
■搭乗拒否で帰れない…
ブラジル人プラスサイズモデルのジュリアナ・ネーメさんが、カタール航空を利用した際にドーハから自国へ帰る便への搭乗を断られたことを明かした。その理由は、彼女の体がほかの乗客に比べて大きかったからだという。
ジュリアナさんは、座席代として支払った830ポンド(約13万円)を返金する代わりに、より広いファーストクラスの2,480ポンド(約40万円)のチケットを支払うよう要求された。
■腹をたててSNSを更新
カタール航空の要求に非常に腹を立てたジュリアナさんは、その場でインスタグラムを更新し、「そんなに大金を持っていない。あと30分で出発するのに、どうしたらいいかわからない」とまくしたてるように状況を説明した。
「誰がそんなひどいことを言っているかお見せするわ」と、空港のスタッフの姿も映した写真も投稿し、フォロワーに見せている。その日は飛行機に乗ることができなかったジュリアナさんだが、最終的にブラジル大使に電話をし、お金を支払うことなく帰国できたようだ。
■セラピー費用を負担
航空会社は、サンパウロでの法廷審理の後、ジュリアナさんに与えた精神的苦痛に対して、心理療法への費用を支払う形で償うよう命じられた。
少なくとも1年間、毎週1回63ポンド(約1万円)相当のセラピーを受けられるように、合計3,000ポンド(約48万円)がジュリアナさんの銀行口座に振り込まれるという。
■「安全対策のために断った」
航空会社は、「私たちはシートベルトを固定したり、ひじ掛けを下げるといった安全対策ができないお客様は、ほかの乗客の快適性も考慮して搭乗をお断りしています」と声明の中で述べた。
また、ジュリアナさんのことを「彼女は、ブラジルへの入国の際に必要な書類を見せず、スタッフに対してもとても無礼で、警備員が介入するほどでした」と説明している。すべての乗客が同時に快適な旅を楽しむことは、一筋縄ではいかないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)