桝太一、テレビでの科学情報発信に思案 「大きな本屋さんであってほしい」
研究者として、生物の情報などを発信している桝太一。試行錯誤する様子にエールが届いた。
元日本テレビアナウンサーで、同志社大学ハリス理化学研究所専任研究所員の桝太一が1日、自身の公式ツイッターを更新。テレビで科学情報を発信することに自身の考えを明かした。
■テレビの情報発信に言及
研究者として生物の情報などを発信する桝は、「科学が伝わる手段としてのテレビの可能性は、まだまだ広く大きいはずと信じて」と、情報の伝え方について考える様子を見せる。
その後のツイートでは、「やや真面目な話、入ってくる情報のタコ壺化と分断が無意識に進んでいく時代」と、現代の人々の情報収集を分析。
そして「地上波テレビのような相対的に受け身で幅広い情報に触れることになるメディアの存在が逆に大事になってくると思うのです」と、インターネットに情報が溢れる中で、テレビが重要になる指摘する。
■本の販売で例えると…
しかし、「でもサイエンス分野になると、その情報の幅も精度も心もとない」と懸念点を述べ、「そこの改善策を研究」と、試行錯誤している様子を示した。考えをツイートにつづると、本の販売に例えて補足説明をする。
「オススメと売れ筋しか表示されないネット通販は便利だけど、地上波テレビは大きな本屋さんであってほしい。ある本を目当てに入ったら、たまたま隣の棚で思いもよらない本に巡りあえるような」と、テレビでの情報発信のあり方に私見。
「いつもいい本を揃えていてほしいし、自分は良きキュレーター(学芸員)でありたいです」と、自身の意気込みも付け加えた。
■ユーザーからエールも
情報発信についての考えをつづった桝のツイートには「これホントに同感。テレビ業界、がんばってくれよマジで」「あー、もうこれ! 普段から私も思っててた!」といった共感の声が上がった。
一部のユーザーは、「科学的に正しくて大勢にリーチする内容の番組を期待するのは絶望的なミッションなのだが、桝太一さんはそこに挑んでいる。期待している」と、いい情報を発信するために奮起する桝へのエールを記している。