息を呑むほど美しい「伊藤若冲風」ニワトリ写真が話題に マジで凛々しすぎる…
ド迫力の格好良いニワトリの写真…ある有名画家の絵画にそっくりと話題に。
江戸中期に活躍した、狩野派の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)。写実的な描写と斬新な画風で、特にニワトリの絵を好んで描いた画家である。今ツイッターでは、そんな若冲が描いた絵にそっくりな、“ニワトリさん写真”が話題になっている。
【話題の画像】超絶格好いいニワトリの写真。めっちゃ縁起良さそう…
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■まるで伊藤若冲の作品…
「かっこいい夕暮れ時の鶏さん」とコメントを添え、写真の投稿をしたのは、ツイッターユーザーのダイオウイカさん。
画面の中央にド派手に君臨しているのは、平安時代から日本に存在している「小国鶏(しょうこくけい)」と 呼ばれる品種のニワトリ。日本の天然記念物にも指定されている、貴重な品種だ。江戸当時の蒔絵にもしばしば描かれていたそうで、まさに伊藤若冲らが描いた絵画のニワトリがまさにこれだ。
その凛々しい姿だけでもインパクト強だが、背景のススキや遠くに見える山、足元の木などにも雰囲気があり、構図も素晴らしい。全てひっくるめて、情緒深くて超かっこいい作品に仕上がっている…!
■「こんなにカッコよかったっけ?」
ド迫力の写真に感動したツイッターユーザーは数多く、ネットでは「芸術。美しい。息を呑む」「構図が完璧すぎる!」「縁起物になりそうな画像」などと大反響。
また「これは若冲…」など、この写真から伊藤若冲の絵画を思い浮かべる声もやはり多かった。この声に関しては、ダイオウイカさん自身も若冲ファンのため、嬉しかったらしい。
さらには、スマホの待ち受けや酉年の年賀状で使いたいという声や、額縁で飾りたい、絵に描きたい、といったコメントも多く散見されている。大人気だなぁ…。
記者は、そんな素敵写真を撮影した、投稿者・ダイオウイカさんを取材した!
■「子供の成長記録」のように…
普段は農業を営みながら、趣味でニワトリ達の写真を撮っているダイオウイカさん。彼が飼育しているニワトリたちは、なんと全部で約200羽ほどで、他にも様々な種類がいるという。写真を撮るきっかけは何だったなのか。
「元々写真撮影が趣味だったんです。しかし、ニワトリ以外にエミューやアヒル、ヤギなども飼育していますので、世話が忙しくて写真撮影に出かける時間がなくなってしまい…」(ダイオウイカさん)。
そんな忙しさから、身近にいたニワトリの写真を撮ってみようとなったわけだ。いまではすっかり優秀な被写体になっているようで、「子供の成長記録の様に、いつ撮影したのかわかるように、季節のものを交えて撮影していますね」と嬉しそうに続けた。
確かに今回の写真にも、季節がわかるような植物や自然が映されている。そのこだわりによって、写真に情緒深さが加わり、よりアーティスティックな一枚に完成されている。
■ニワトリ飼育仲間を増やしたくて
そんなダイオウイカさんが感じる、ニワトリの魅力とは何なのか。
「ニワトリの魅力は、雄鶏の勇ましく雄々しい力強さや、牝鶏のヒナを育てる母性的な愛らしさ。何より優美な出で立ちや個性的な風貌が美しいです」
また、「画家の伊藤若冲や尾形光琳なども描いた気持ちもわかりますね」と、時代を超えてアートという世界で共感しているようだ。
ちなみにニワトリはペットには向かないのではと思ってしまうが、「意外と懐くんです! 名前も理解しているのかわかりませんが、甘えてきますし! 飼い主を見つけて飛んできて肩や腕に乗りますし、猫の様に脇の下や膝で寝るのです!!」とその可愛らしさに魅了され続けているダイオウイカさんだった。
「これを気にニワトリをペットの選択肢のひとつに選んでくれる方がいましたら、なお嬉しいですね」と最後に語り、取材は終了。ぜひあなたも、格好良くて愛嬌たっぷりなニワトリとの生活を考えてみてはいかがだろうか。