若くして天国に行った親友へ贈るイルミネーション 変わらない友情に「美しい物語」
20年間毎年飾り続ける「ケヴィン」の文字。その驚きの理由に、多くの反響が寄せられた。
毎年クリスマスの時期に、「やあケヴィン」と書かれたイルミネーションを飾る1人の男性がいる。その驚きの理由をFacebookで投稿され、「泣ける」と多くの反響が寄せられた。
『Mirror』や『Daily Mail Online』などの海外メディアが、男性と幼なじみの涙の物語を取り上げている。
■「ケヴィン」と書かれたライト
アメリカ・メリーランド州に住むマイク・ウィトマーさんは、毎年クリスマスの時期になると自宅をイルミネーションで豪華に飾り立てる。サンタクロースや星など、さまざまな色や形のライトを用いたその装飾のおかげで、前を通りかかった人は足を止めて眺めるほどだという。
そんな派手なイルミネーションの中に、ひときわ目立つ「やあケヴィン」と名前が表示されているライトがある。多くの人に「ケヴィンって誰?」と尋ねられてきたマイクさんが、その答えをFacebookに投稿した。
■11歳のときにガンに
マイクさんが語ったところによると、「ケヴィン」とは、マイクさんの隣の家に住んでいた幼なじみだという。イルミネーションが大好きだったというケヴィンさんだが、20年前に11歳でガンの診断を受けた。
その年のクリスマス、マイクさんは闘病中のケヴィンさんに向けて「ケヴィン、早く良くなってね」というライトを自宅に飾った。ケヴィンさんがこのイルミネーションをひどく気に入ったため、マイクさんは毎年やることに決めたそうだ。
■天国から見えるように…
一度は体調が回復し、大学にまで進んだケヴィンさんだったが、19歳の時にガンが再発してこの世を去ってしまった。ケヴィンさんの葬儀の後、マイクさんは近所の友人を集め、ケヴィンさんが好きだったイルミネーションを「これからも飾り続ける」と宣言したという。
その誓いを守り、マイクさんは今もイルミネーションを飾り続けている。天国にいるケヴィンさんにも見えるように、ライトを大きく改造し、屋根の上に取り付けた。
■「涙が止まらない」と反響
この話は広く拡散され、マイクさんのFacebookには「なんて美しい物語なんだ。涙が止まらない」「ケヴィンにとって最高の贈り物だろう」「あなたはとても優しい人だ」と、多くの称賛コメントが寄せられた。
ケヴィンさんとマイクさんの話が注目されたことを受けて、マイクさんは「とてもありがたい。でも、これはケヴィンに向けたささやかな愛であり、自分が称えられるようなことではないです」とコメント。ケヴィンさんへの変わらない愛を垣間見せた。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)