流産後に想像妊娠した女性が超リアル人形を購入 「心の傷が癒やされた」と告白
女性は人形に名前を付け、外にも連れ出すように…。
たったひとりで、とても悲しい思いに必死に耐えていた20代の女性。それでも「本物ソックリの人形を入手したことが癒やしにつながった」という話を、『The Sun』など海外メディアが紹介している。
■悲しい経験をした女性
イギリス・ロンドンで暮らすトニ・デイリーさん(25)は2017年に妊娠したが、同年6月に妊娠12週で流産。その後ほどなくして当時交際していた恋人とも別れることになり、たったひとりで悲しみを抱え込むことになった。
つらい現実に耐えるため、「私、流産はしていない」と自分に言い聞かせるようになったトニさん。それで少しは悲しみはまぎれたが、しだいに不思議な症状に見舞われるようになった。
■想像妊娠で“つわり”も
2020年3月のこと、トニさんは吐き気などつわりのような症状に苦しむように。しばらくすると胎動まで自覚するようになったため、「誰かに相談しなくては…」と考えるようになった。
実際に妊娠していないことは自分でも十分理解していたことから、トニさんはセラピストに会いカウンセリングを受けた。
■人形を購入し心境に変化
それでもなかなか立ち直ることができず癒やしを求めていたトニさんは、2020年6月に非常にリアルな赤ちゃんの人形を購入。「ベン」という名前を付けて触れているうち、想像妊娠の症状は癒えて不安症状やうつがずいぶん楽になった。
「こうなったら、家族を増やそう」と考えたトニさんは人形を次々とオーダーし、計5体も入手。お金はずいぶんかかったが、本物ソックリのかわいい人形はトニさんに心の安らぎをもたらした。
■今では一緒に外出も…
現在のトニさんは、かわいい服を着せた人形をバギーに乗せて外出することもある。そのせいで「気が狂ってる」とバカにされることもあるが、これからも人形を大事にする生活を続ける予定だという。
流産の確率はそれほど稀なことではない。トニさんもそのことで心的ダメージにずいぶん苦しんだが、意外な物に生きる喜びを見いだした。
なお「流産 カウンセリング」でネット検索すると、さまざまな支援グループやカウンセリングに関する情報を得ることができる。悲しみのあまりなかなか前向きになれないときは、誰かに気持ちを打ち明けると少し楽になるかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)