田原総一朗氏、ウクライナ戦争に持論展開 「責任の3~4割はアメリカに」
長引くウクライナ戦争について、ジャーナリストの田原総一朗氏はアメリカにも責任があると指摘する。
ジャーナリストの田原総一朗氏が、15日に更新された俳優・毒蝮三太夫のYouTube『マムちゃんねる』に登場。ロシアとウクライナの戦争について、責任はアメリカにもあると指摘した。
■戦争は食い止められた?
2人は前回の動画から対談を行っており、この日は後編の投稿に。冒頭、今年あった大きな出来事として、田原氏はロシアとウクライナの戦争を挙げた。
毒蝮が「総括していただけますか」と求めると、田原氏は「ウクライナは、全くロシアと戦争する気はなかった」「一方的にやったんで、世の中は『ロシアのプーチンが悪い』となってますね」と前置き。
しかし、ここから「確かに悪い。だけど、この戦争を本当は起こさなくできた」と持論を展開していく。
■3割から4割は…
田原氏は「何で起きちゃったのか? この戦争の責任の3割から4割はアメリカにあると思う」とズバリ指摘。
「東西(ドイツ)が統一されるときに、ドイツとアメリカが『東西の合体をロシアが認めたら、NATOを1日も動かさない』と約束した。ロシアも(統一を)認めた。その後、NATOをどんどん拡げていった」と続け、約束が反故にされたと語った。
■「アメリカがこれを無視」
また田原氏は「さらに大きいのは、プーチンはNATOが怖いので… ウクライナが憲法で『NATOに加盟する』と謳うんですよ。それで、プーチンがアメリカに『ウクライナをNATOに加盟させないでほしい』と。そしたら、アメリカがこれを無視するんだよ、完全に」と解説する。
続けて、「つまり、プーチン、ロシアは戦争できっこないと甘く見たんだよね」「無視されたプーチンは怒って、実際にNATOに加盟されたら困るから、これで(戦争を)始めたんですよ」と分析。
「だから、戦争を始めた責任はもちろんプーチンにあるんだけど、止められなかった責任の3割4割はアメリカにあると思ってる」として、アメリカの責任論を展開するのだった。