茂木健一郎氏、防衛費より教育費増額を求める 「未来を創る子供たちに…」
防衛費と教育投資、どちらを増やしたほうが国のためになるか考えるべきと訴えかけた茂木健一郎氏の見解は…。
物議を醸している防衛費の増額問題に、脳科学者の茂木健一郎氏が12日更新のYouTubeチャンネルで言及。「教育投資したほうがいい」「単に防衛費を増やせばいいってだけじゃない」などと持論を述べた。
■「どちらも大事」とした上で…
同日朝、ツイッターに「防衛費増額するのと、教育費や子育て支援を増額するの、どっちがほんとうに国のためになるのか、一度ちゃんと考えたほうがいいんじゃないか」とつづり、話題を集めていた茂木氏。
YouTubeはこの約12時間後に更新され、冒頭で「いろいろコメントをいただいてるんですけど…」と改めて考えを整理。「どちらも大事」だとした上で持論を展開していく。
■「子供という未来に投資しなさすぎる」
茂木氏は「あまりにも子供という未来に投資しなさすぎると思っています、日本は」と指摘すると、ツイッターで投げかけた疑問の意義について、「もっと子供に、教育に投資しなくちゃいけないでしょ」とズバリ。
続けて、「教育投資ってのは、5年後10年後の日本の経済成長とか、どういう産業とかイノベーションが起こるかってことに関わってくるんで」「未来を創る子供たちに学ぶ環境を与えるってのは、とても大事なこと」と指摘。
「結論は決まってて、教育投資したほうがいい」とも明言し、教育予算の拡充を訴えた。
■単純な防衛費増額に疑問
一方の防衛費増額問題には、「必要であればアメリカから兵器を買うのはいいと思ってるけど、結局それがどういう影響を与えるかというと…」「要するに、アメリカの軍需産業は喜ぶでしょうけど、日本が自前で兵器作ってないと、結局買うだけってことになる」と指摘。
武器輸出や軍事研究の制限にも触れつつ、「単に防衛費を増やして海外から兵器を買うっていうオプションだと、日本はかなりまずい状況になるという直感があるので、その辺の議論もしたほうがいい」と述べた。
最後は、「単に防衛費を増やせばいいってだけじゃない、と思ってる次第です」と動画を結んでいる。