死亡宣告を受けて保冷庫に入れられた男性 葬儀場で目を開けるも低体温症で死亡
目が動いていることに職員が気づき、ショックを受けた。
長い闘病を経て安らかな最期を迎えるはずが、家族も驚くあまりにも衝撃的な展開に…。ある男性の悲しすぎる死について、『The Daily Star』など海外のメディアが伝えた。
■長く続いた闘病生活
ブラジル・ゴイアス州で暮らしていたホセ・リベイロさん(62)が、体調を崩して2月に入院。検査の結果「舌にがんができている」「かなり進んだ状態」と診断され闘病を続けていたが、11月29日には意識を失い死亡を宣告された。
これを受け、職員はさっそくホセさんの遺体を袋に収納。良い状態で葬儀場に送るため、遺体保冷庫に移した。
■目を開けた“遺体”
保冷庫に入れてから約5時間が経過した頃、職員はホセさんの遺体を保冷庫から取り出し葬儀場に搬入。引き継いだ職員が確認していたところ、遺体の両目がいきなり開いたため衝撃を受けた。
しかもよく見ると、確かに息をしていることも判明。「ホセさんは、まだ生きている」と確信した職員はすぐに家族に連絡し、病院に送り返す準備を整えた。
■再びの死亡宣告
病院に戻ったホセさんを確認した医師たちは、「低体温症」と診断。それでもホセさんはしばらく生きていたが、病院に戻った2日後に息を引き取った。
生きていたホセさんを「死んだ」と診断し、死亡証明書に署名した医師はすでに停職処分を受けており、現在は警察署で取り調べを受けているという。
■憤っている遺族
このような形でホセさんが亡くなったことに、遺族は大きな衝撃を受けた。葬儀場から病院にホセさんを送り届けた家族は、「こんなことが起こったなんて、今も信じられません」「(生きていたのに)ホセは袋に詰められたまま、5時間も寒さに耐えて過ごすはめになったのです」と述べ、怒りをあらわにした。
なお警察は死因が低体温症だった点を重く見て、殺人事件として捜査を進める予定だという。
末期がんだったことから、ホセさんの余命は短かったに違いない。それでも寒く暗い保冷庫で貴重な時間を過ごすはめになったことについて、遺族は「許せない」と語っている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)