小学校校長が遊園地で飛び降り自殺 夫婦喧嘩で「危険人物」として逮捕され…
男性は職場である小学校や教育委員会の人々から、大変信頼されていた。だが結婚3年半の妻とは…。
アメリカ・カリフォルニア州にあるディズニーランドで、このほど小学校の校長をしていた男性が飛び降り自殺を図り死亡。多くの人に強い動揺を与えているという。気になる動機について『Fox35 News』『NBC Los Angeles』などが報じている。
■立体駐車場で飛び降り自殺
カリフォルニア州オレンジ郡のアナハイムにあるディズニーランド(Disney Parks & Resorts)から、ショッキングな自殺のニュースが伝えられた。
現地時間の3日午後 9 時ごろ、5階建ての立体駐車場から1人の男性が飛び降り自殺を図り、駆け付けたオレンジ郡保安局の職員が死亡を確認。その後、男性はクリストファー・クリステンセンさん(51)と特定された。
■男性は最近逮捕されていた
クリステンセンさんは、同郡ハンティントン・ビーチのニューランド小学校の校長で、南カリフォルニアのさまざまな場所で演奏してきた経験を持つミュージシャンでもあった。
警察は通報者や目撃者の証言から自殺と断定したが、各メディアはその動機について、クリステンセンさんが最近逮捕され、裁判に直面していたことを報じている。
■「男は暴力を振るうとなぜ決めつける」
クリステンセンさんは11月15日、3年半前に再婚した妻のマーリーナさんと、子供の目の前で激しく口論。妻に手をあげたとして警察に通報され、家庭内暴行および子どもを危険の脅威に晒した容疑で逮捕された。
日本円にして約137万円の保証金を支払い同17日には保釈され、22日の罪状認否でも無罪を主張したが、今月5日に裁判所への出廷を命じられていた。その後、Facebookで「男は暴力を振るうとなぜ決めつける。そんな人間ではないと訴えても信じてくれない」と嘆いていた。
■周囲からの信頼は厚く
クリステンセンさんに対する周囲の信頼はとても厚かった。学区の教育委員会は「彼はこの地域の教育に20年以上も貢献し、ある年には最優秀教育責任者として表彰されるなど、最高の校長でした。私たちは強い喪失感に苦しんでいます」と声明を発表している。
また友人のダイアナ・グレイさんは、メディアの取材に「人生においては稀に、強い印象を残す際立って素晴らしい人と出会うことがあります。この人と友達になりたい、一緒に働いてみたいと思わせてくるような…彼は、まさにそういう人でした」と話した。
■遺書で身の潔白を訴える
さらに自殺の直前、クリステンセンさんはFacebookに「最後にこれだけは伝えておきたいと思います。私は校長として、何千人もの生徒やご家族に教育を施すことを心から愛していました」と遺書のような文章を残していた。
彼はそこで、改めて「人間はもっと他者への思いやりを持つべきだ。私は妻を殴ったり叩いたりしていない。女の子の体に触れたこともない」と身の潔白を訴えていたという。
・合わせて読みたい→幼い子供の前で夫が妻を刺殺し自殺 育児をめぐって夫婦が激突
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)