コスプレ界のスターがガチ「麻雀プロ」に… ロリータ雀士・赤木クロの新たな挑戦

SNSフォロワー合計35万を超える人気コスプレイヤー・赤木クロが、「麻雀プロ」という新たな道を歩み始めている。彼女は令和の「アカギ」になることができるのか。直撃した。

赤木クロ

麻雀界に今年も多くのプロが誕生した。そんな中、異彩を放つ一人の女性雀士が。コスプレイヤー、漫画家として活躍してきた赤木クロだ。


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■Mリーグ始動で新風

2018年に競技麻雀のチーム対抗戦プロリーグ「Mリーグ」が発足して以降、日本における麻雀トレンドは急激に姿を変えた。同リーグ発足当時、俳優の萩原聖人が「TEAM RAIDEN/雷電」のドラフト1位指名を受け話題となったが、翌年以降、モデル・岡田紗佳や声優・伊達朱里紗らも指名され、これまで以上に卓上の戦いをドラマチックに映している。

日々ツイッター上にはMリーグに関する最新情報や試合結果が多く話題に上がり、“過去の雀荘”イメージを一掃するような禁煙・ノーレートの麻雀店も東京を中心に次々オープン。Mリーグ選手をゲスト招聘したイベントが随時行われ、初心者を中心とした老若男女の麻雀ファンが牌の音を響かせている。

記者も長年の麻雀ファンだが、若い女性たちが平日から牌をつかむ姿は、Mリーグ開幕前はまず見ない光景だった。知らない者同士で卓を囲むというこれまでの壁が、一気に低くなり開放された印象だ。

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■ロリータ姿の雀士が…

赤木クロ

そんな中、いまや麻雀界の最高峰となったMリーグ目指して今夏、一人のコスプレイヤーが麻雀プロの道に進んだ。

ロリータファッションがトレードマークの赤木クロは、ツイッターフォロワー15.8万人、インスタグラムフォロワー19.6万人(12月1日現在)を抱えるコスプレ界を代表する人気レイヤーの一人。透明感ある美肌と日本人離れした目鼻立ちで時に妖艶に、時にキュートに衣装を着こなし、国内のみならず世界中にファンを持つ。

『コミックマーケット』や『ワンダーフェスティバル』など大型コスプレイベントでは会場屈指となる1時間近い撮影待機列を形成するほどの人気を持ち、そのポージングと衣装のこだわりはカメラマン、コスプレイヤーの中でも高い評価を得ている。


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■『近代麻雀』がきっかけ

また同時に漫画家としても活動しており、これまで複数回コミック誌に読み切り作品が掲載されている。そんな多彩な赤木は、果たしてどんな経緯から麻雀界に飛び込んだのか、直撃した。


──麻雀との出会いはどんなきっかけで?

赤木「麻雀は最初ゲームで覚え、知り合い同士で卓を囲んだことは数えるほどでした。牌をつかむ経験はほとんどなかったんです。でも2021年3月にコミック誌『近代麻雀』(竹書房)で読み切り漫画を掲載していただき、それがきっかけとなり本格的に麻雀を学ぼうと思ったのです。

だいぶ勇気がいりましたが、一人で雀荘も行きました。初心者でも通いやすい雀荘がいくつかあったので、どんどんのめり込んでいきました」

──麻雀ファンからプロ挑戦へ。いきなり飛び越えすぎじゃないですか!?

赤木「前々からプロに興味はあったんですけど、当時はまだふわっと考えていたというか、どういう感じの世界なのかなと知りたい気持ちだけが強くなっていまして。

そんな時に、ちょうどプロテストの申込み日が迫っていると知り、これはなにかのご縁と衝動的に応募したのです」


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■憧れは…灘麻太郎プロ

プロ試験のテストは倍率が高く、そう簡単には合格できない。


──かなり急ピッチで勉強、練習したのでは?

赤木「当日までは寝る間も惜しんで勉強を続けました。もちろん対局も。しかし一回目のプロテストは不合格。正直すごく落ち込みましたが、より一層頑張らなきゃという気持ちも芽生えました。

その気持ちを忘れず、半年後に再度トライし、おかげさまで2022年8月に合格。選んだ団体は日本プロ麻雀連盟で、憧れの先輩プロたちがいる団体です」

──瀬戸熊直樹、滝沢和典、佐々木寿人、二階堂亜樹らMリーグで活躍するエースたちがひしめき合う名門ですね。憧れのプロは誰ですか?

赤木「目標にしているのは、灘麻太郎プロです(※編集部注・灘プロは御年85歳の大ベテラン。切れ味鋭い打ち筋から「カミソリ灘」の異名持つ麻雀界のレジェンド)。

私が遊びに行っていたゲームセンターで『麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)』を灘プロがプレイしてるのをたまたま見かけて、あのゲームは、時々プロとオンラインでマッチングし対戦できるのですが、あんな大御所で有名なプロなのに実際にゲームセンターでプレイしてると知って感激。

ファンの方にずっと寄り添われていらっしゃってステキだなって思いまして。プロもファンも関係なく一緒に麻雀で遊べるって最高じゃないですか!? 私もそんなファンの方を大切にする人間になりたいので、すごく共感したんです」

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