2歳男児が父親の遺体のそばで死亡 「餓死だった」と断定される
父のベッドの横でひっそりと…。男の子の人生はあまりにも短かった。
60代が迫る父親が急死し、そのすぐそばで小さな息子も帰らぬ人に。あまりにも悲しい親子の死について、『People』などアメリカのメディアが伝えた。
■幼い息子を育てていた父親
アメリカ・ニューヨークで暮らしていたデヴィッド・コンデ・シニアさん(59)には、まだ2歳の幼い息子がいた。その子は病気を持って生まれたため、何度か手術を受けるはめに。それでも回復後はリハビリに励み、ようやく歩けるようになったばかりだった。
しかしどういうわけか、今年1月の下旬から親子は誰とも会わず音信不通に。連絡が取れなくなったため親族が心配し、2月には通報に踏みきった。
■警察がアパートに突入
「あの親子が心配です」「どうかアパートに行き無事を確認してほしい」と依頼された警察官たちが2月15日に様子を見に行ったが、応答がなかった。そこでドアを押し破って内部に突入したところ、寒いアパートで息絶えているデヴィッドさんと息子の遺体を発見した。
デヴィッドさんはベッドで、また息子はそのそばで亡くなっていたが、どちらにも襲われた形跡はなかった。
■ふたりの死因が判明
アパートに何者かが侵入したあとがなかったため、当局は殺人事件ではないと推定。検視を行ったところ、デヴィッドさんについては心血管疾患で死亡したことが明らかになった。
デヴィッドさんの死亡と同時に、息子はひとりぼっちに。よって食事も与えられなくなり、餓死に至ったとみられている。
■母親は育児にほぼ関与せず
幼い息子の親権を持っていたのはデヴィッドさんで、実の母親はほとんど関わらず一緒に暮らしてもいなかったようだ。当局は母親を探し出して事情を聞いたというが、具体的にどのような情報を得たかについては公表していない。
親子の遺体を発見した警察官たちは悲しすぎる状況を目の当たりにし、ひどく動揺していたという。もし関係者の通報がもう少し早ければ、息子が餓死する結果にはならなかったのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)