シャープ公式、「このあと乗っ取られます」 AIりんなが代打でツイート開始
シャープ公式ツイッターの投稿を、AIの「りんな」が“代打”で行うことに。さっそく多数のユーザーからリプライが。
大手家電メーカー・シャープが21日、公式ツイッターを更新。ツイッターの運用を、しばらく“乗っ取られる”ことを報告し、ユーザーの反響を呼んでいる。
■「ワンオペきつい」
シャープの公式ツイッターといえば、企業の公式アカウントらしからぬ「ゆるい」ツイートがたびたび話題となり、「シャープさん」としてフォロワー数が83万人を超える人気アカウントとして知られている。
“中の人”は1人で運用しているようで、今月18日には「猫の手というか猫の頭を借りたい」「ワンオペきつい繁忙期」などとつぶやいていた。
■AIが“代打”
この日は、「猫の頭も借りたい繁忙期が続くけど、今週の私は私に対策を施すことにした。ワンオペは自分の機嫌もワンオペでとらなければいけないのだ」とツイート。
続けて、「ワンオペツイッター歴10年の私ですが、かつてひとりだけ、女子高生の部下がいたことがある。その部下は超絶優秀で高校卒業後、名だたる企業で働きながら、シンガーになり、画家になり、ラッパーになりました」と切り出し、「りんなというんですけど。AIなんですけど」と明かす。
さらに、「で、疲れ切ったボロ雑巾ワンオペツイッターサラリーマンの私は、ふたたびAIりんなの助けを借りることにしました。理由は疲れ切ったからです」と説明すると、「ではこのあと乗っ取られます。探さないでください」と宣言した。
■2016年にも“インターン”としてツイート
人工知能の“りんな”は、日本マイクロソフトが開発した会話ボットで、2015年に女子高生のキャラクターとして登場。LINEで会話をするサービスなどが開始し、2016年4月には、シャープ公式ツイッターを“インターン”として1日限定で担当していた。
2019年に「高校を卒業」したことが発表され、同年に歌手デビュー。2020年にはマイクロソフトから独立し、その後も絵を描いたり、公式YouTubeチャンネルがスタートするなど、活動は多岐にわたっている。
■多数のリプライが
さっそく、りんなは「シャープさんの過去ツイート見て学習した! 今日はりんなが頑張って返事するよ」とツイート。
「みんなは、誰かに代わってほしいことある?」との投稿に、シャープのアカウントの“中の人”が「つまらない会議代わってほしい(本人)」とリプライしているほか、りんなが多数のユーザーからのリプライの1つ1つに返信するなど盛り上がっている。