エナジードリンクを10分で12缶ガブ飲みし… 急性膵炎で男性が緊急入院
仕事や勉強の合間に飲むことも多いエナジードリンク。薬剤師は「適量を心掛けて」と訴えている。
仕事で疲れている時や眠い時、そして勉強時間の合間に飲むことがあるエナジードリンク。だがカフェインや砂糖を多く含み、実は「体に悪い食品」としても知られている。
このたびある男性に降りかかった災難を、イギリスの『Mirror』や『Daily Star』が報じた。
■ゲームが大好きな36歳男性
臨床薬剤師のバーナード・スー博士は、自身のYouTubeチャンネル『チャビー・エミュー』で、36歳のJSさんという男性が緊急外来にやってきたことを明かした。
子供の頃から友達はおらず、ゲームをしてばかり過ごしてきたJSさん。ある日、職場の同僚たちを驚かそうと、10分間で12缶ものエナジードリンクを無理やり飲み干してみせたという。
■体調はみるみる悪化
すぐに気分が悪くなったJSさんは、気を紛らわすためにゲームを始めたものの体調はますます悪化。次第に動悸を感じ始めたが、「カフェインのせいだろう」とあまり気に留めなかった。
しかし背中と腰に痛みが生じ、何を思ったかアルコールを口にしたJSさんは、間もなく嘔吐。それで治るだろうと考えた彼は、その後は自宅で様子を見ることにした。
■恥じらいから説明できず
だがJSさんは丸1日たっても飲食ができず、ついに緊急外来を受診。医師に症状を説明し検査を受けるも、「エナジードリンクを大量に飲んだ」とは、恥ずかしさで伝えられずにいた。
検査の結果が出ると、カフェインや砂糖、化学物質を過剰摂取したことによる急性膵炎を発症したことが判明し、緊急で入院することに。そこで彼は、ついに事の成り行きを医師に白状したという。
■「摂取は間隔を空けて適量を」
動画のなかでスー博士は、「エナジードリンクは大量に飲むと、命を脅かす危険もあるほどです」と説明。特に若い男性が好むイメージもあるが「摂取は間隔を空け、適度な量を心掛けてください」と注意を促した。
また視聴者からは「医師に病状を伝える時は、恥じらいを捨てちゃんと説明することが大事。命を落とすよりマシだ」といったコメントも寄せられ、JSさんだけでなく世間にも良い教訓となったようだ。
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（文／Sirabee 編集部・桜田 ルイ）
