「パパ」である70代医師を殺害した29歳愛人 最大で25年の実刑判決も
パパが瀕死の状態だとわかると、女は彼氏に「もう1度殴ってとどめを刺して」と命令した。
アメリカで少し前、若い女性が高齢の男性を殺害する事件が起きた。犠牲者は70代の医師、そして被告人は29歳の元プレイメイトで、ふたりはいわゆる「パパと愛人」だった。『CBS News』『NBC News』などが報じている。
■トランクの中から撲殺遺体
事件は2019年3月、ネバダ州のラスベガス郊外で発覚した。ミード湖の湖畔に放置されていたメルセデス・ベンツのトランクのなかから、男性の遺体が発見されたのだ。
男性は、カリフォルニア州の精神科医師トーマス・カーク・バーチャードさん(当時71歳)。遺体について司法解剖が行われた結果、鈍器のようなもので何度も殴られていたことがわかったという。
■2つの家と月々数十万円の手当
この事件で第二級殺人の容疑につき逮捕・起訴されていたのは、ケルシー・ターナー容疑者(29)。「パパ」であったトーマスさんから月々数千ドルの手当てを受け取り、カリフォルニア州のサリーナスとラスベガスにあてがわれていた家を行き来しながら、贅沢に暮らしていた。
ところがジョン・ケニソンという男とも交際するようになると、ふたりでトーマスさんの殺害することに。ケニソン被告がバットで撲殺し、遺体をメルセデス・ベンツに載せ二人でミード湖に向かった。
■「とどめを刺して」と命令
ケニソン被告の裁判はすでに結審し、懲役18年以上45年以下の実刑判決が下ったが、法廷ではターナー被告の冷血な性格も人々の関心を集めた。
バットで激しく殴られ瀕死の状態になったトーマスさんについて、「病院に連れていくのは厄介。もう1度殴ってとどめを刺して」とケニソン被告に命令したことが明らかにされ、ターナー被告が無罪放免となる望みは完全に消えた。
■抗争は困難と判断し有罪答弁
ターナー被告もこのほど有罪答弁を済ませたが、その代わりとして、服役開始から10 年後には仮釈放を申請する権利が認められることになったという。
次回の裁判所出廷は11月15日。また判決は来年1月10日に予定されており、懲役10年以上25年以下の実刑判決が言い渡されるとみられている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)