それをやるのは今じゃないはず… 分かっていてもやってしまう人が8割以上も
テスト前や締め切り前になると、どうして夢中で違うことをやり始めてしまうのだろうか。
テストまであと1週間を切り時間がないというのに、なぜか気になってしまう散らかった部屋。あっちを片付け、こっちを動かし…気がついたら夢中で掃除をしている、なんてことも。
■期日が迫ると違うことがやりたくなる
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,686名を対象に実施した調査では、全体で87.0%の人が「テストなどの期日が迫っているとき、違うことがやりたくなってしまった経験がある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は84.8%、女性は88.9%という結果になっている。
■テスト前になると掃除をする娘
編集部が話を聞いた40代の女性は、「普段は散らかっている中学生の娘の部屋が、テスト前になると片付くんです」と述べた。
やることが山積みになると、途端に部屋のあちこちのゴタゴタが気になるようで、「こんなときにやるなら日頃から片付ければいいのにと言っても、毎回効果なしです」とため息をついていた。
■返却期限を言い訳に読書に没頭
本を読むのが好きだという30代の男性は、「やらなければならないことがあると、なぜかいつもよりも本を読みたくなります」と述べた。
図書館で本を借りることも多いそうで、「返却しないといけないからと言い訳をしながらつい…」と、期日に追われながらつい好きな本を読みふけってしまうのだという。
■集中できなかった言い訳となる行動
心理学の専門家はこういった行動を「セルフ・ハンディキャッピング」と呼ぶことがあるそうだ。掃除をしていたから勉強ができなかったのだというように、計画を妨げるハンディキャップを作ることで、ネガティブな結果から自分を守ろうとする行動を指すという。
しかし、これはネガティブなケースばかりではないようだ。やるべきことを先延ばしにして言い訳をするのは良くないが、全く違うことをしてみることで気分転換になり集中力が増すこともあるという。
期日が迫っているのに思ったように進まないときは、気分転換をすることも必要かもしれないが、没頭しすぎないように適度に、というのを心掛けたいものだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)
対象:全国10代~60代男女1,686名 (有効回答数)