サンドバッグ扱いのいとこをついに殺害 「犬の餌やりが遅かったから」は言い訳か
同じ会社に勤め、同じアパートに暮らすいとこ同士。犠牲者は加害者から逃げようがなかった。
大切な愛犬を誰かに預けるときは、犬の身に何かが起きても預け先せいにばかりはできない。そんな覚悟がこの飼い主にはなかったのだろうか。それとも、激怒するきっかけが欲しかっただけ…?
このたびインドで起きたある殺人事件の話題を『onmanorama』『NDTV』などが伝え、世間を身震いさせている。
■100ヶ所以上を負傷
今月上旬、ケララ州パラッカドのムラヤンカブという地区で、善意で犬を預かった若者が、飼い主の一方的な暴力により殺害された。
死亡したのは、アブドゥル・サラムさんと妻アイシャさんの21歳の息子アルシャドさん。コッパム警察は、木の棒で殴られ、鞭で打たれ、100ヶ所以上を負傷しているアルシャドさんの痛々しい写真を公開している。
■疑問を抱いた医師が通報
肋骨の骨折でひどい内出血がみられたアルシャドさんは、4日に死亡。警察は、アルシャドさんにとってはいとこ、サラムさん夫妻からみれば甥にあたるハキームという27歳の男を、殺人容疑で逮捕した。
アルシャドさんをバニヤンクラムの病院に運んだのは、じつはハキームだった。そのあいまいな説明に疑問を感じた医師が警察に通報し、事件が発覚したという。
■「犬の餌やりが遅かったから」
アルシャドさんとハキーム容疑者はともにムラヤンカブ地区のアパートに暮らし、同じ携帯電話の通信会社でケーブル工事にあたっていた。
容疑者は犬を飼っており、事件当日はアルシャドさんに餌やりを頼んでいた。警察の取り調べに対し、「餌を与えるのが遅くなったと知り、カッとなった」などと供述しているという。
■普段から暴力的だった
アルシャドさんは床にうつ伏せに倒れた際、ハキーム容疑者に背中を強く踏みつけられ肋骨を骨折していた。その執ような暴力に関し、コッパム警察は「容疑者がたいした理由もなく、時おりアルシャドさんを殴っていたという情報を得た」と発表している。
この事件については、普段から暴力的でアルシャドさんをサンドバッグのように扱っていた容疑者の人格そのものに、問題があったとも考えられるようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)