WiFiホットスポットで「パスワード教えろ」 拒否した店の従業員を男2人が刺殺
その店がWi-Fiのホットスポットでも、誰もが無料で使用できるとは限らない。
外出先でスマートフォンやタブレットをいじっていて、「Wi-Fiが使えたらいいのに」と思う人は多い。だがどの施設や飲食店もフリーWi-Fiを提供しているわけではない。
このほどインドで、それが原因となる殺人事件が起きたことを『Times Now News』『Latestly』などが報じた。
■深夜の殺人事件
10月27日午後11時ごろ、インド・ムンバイのカモテ地区にあるマルティ・バワンというビルの付近で、男2人が17歳の少年を刃物で刺すという事件が起きた。
少年は、現場からすぐのパン屋で働いていたヴィシャル・ラジクマール・モウリアさん。背中から一突きされたことが致命傷となり、救急搬送された病院で息を引き取った。
■酒に酔っていた容疑者
パン屋の経営者であるサルマン・カーンさんが事件を目撃しており、通報を受けたカモテ警察の職員が現場に出動した。
その後、逃走していたラヴィンドラ・ラジェシュ・アトワル(22)、ラジ・シャイレシュ・ヴァルミキ(19)の身柄を拘束したが、ともに酒に酔っていたことが明らかにされている。
■パスワードを教えてもらえず…
両容疑者は警察の事情聴取に対し、「パン屋がWi-Fiのスポットだとわかり、自分たちも無料でそれを利用しようと思った。それなのにあの従業員に拒否された」などと供述した。
閉店時刻で店から出てきたモウリアさんに声をかけ、パスワードを教えるよう迫った。ところが無料のWi-Fiサービスを行っているわけではないと拒否されたため、腹を立てて殴る蹴るの暴行を加えた後、刃物でモウリアさんの背中を刺していた。
■フリーWi-Fiは危険なことも
コーヒーショップ、ホテル、空港などで、スマートフォンやタブレットが公共のWi-Fiホットスポットを検知しても、強めのセキュリティで管理されていなければ不安だとして、あえてプライベートな有料接続サービスを利用する人は多い。
たとえば空港のカフェで、フリーWi-Fiを利用しながらオンラインショッピングをしたり、銀行口座の取引を行ったりというのは絶対に危険。「隣でスマホをいじっている人に情報が筒抜けかも」という危機意識を、常に持たなければならないだろう。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)