子育て支援、防衛費…今より増額すべき予算は? 世代による意識差も顕著に
安倍晋三元首相が提言した「防衛費倍増」も話題に。予算はどの分野で増やすべきなのか…。
財務省がとりまとめた令和5年度一般会計の概算要求・要望額の合計は、110兆484億円。前年から7兆4,519億円増となった。高齢化による社会保障費が増え続ける一方で、子育て世代への支援も不可欠。
また、7月に凶弾に倒れた安倍晋三元首相は、「防衛費のGDP比2%への倍増」を主張し議論を呼んでいた。
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■どの分野を重視するか
さまざまな必要はあっても、際限なくバラまくわけにはいかない国家予算。限りある中でどの分野に注ぐべきなのか。Sirabee編集部は全国10〜60代男女880名を対象に調査を実施。
子育て支援/科学技術開発/高齢者福祉/防衛費/国土インフラ整備/新規ビジネス開発/国際開発援助…のうち、現在よりも予算を重点的に増額すべき分野について聞いてみたところ…。
■4割が「子育て支援」
全体の39.0%の得票を集めて1位となったのは、「子育て支援」。すべての世代で1位となり、少子化問題や子育て世代の負担軽減が喫緊の課題として社会全体に共有されていることがわかる。
次いで、科学技術開発、高齢者福祉、防衛費が1割台前半で続く。防衛費増については、ロシアのウクライナ侵攻など不安定な国際情勢や隣国・北朝鮮がミサイル発射を繰り返していることも影響しているかもしれない。