死に魅せられた女性が仰天告白 「見知らぬ人の葬儀や埋葬によく出かけます」

その女性は、遺体や墓石を見て「どんな人生を送ったのか」とその人の生き様に思いをはせることも…。

2022/10/30 04:45

未亡人・葬式・葬儀

見知らぬ人が集まる葬儀場、火葬場、そして墓地。そこに、故人と縁もゆかりもない人物が訪れる様子を想像したことはあるだろうか。ここ10年にわたり、驚きの行動をとっていた1人の女性の話題をイギリスの『Metro』が伝えた。


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■「死」に魅せられた女

イギリス・ロンドンで女優、写真家、アーティスト、そして作家としても活動しているジーン・トレンド=ヒルさん(55)。多才な彼女はこのほど『Metro』とのインタビューに応じ、自身のなかに潜んでいた「死」というものへの強い関心を明らかにした。

昔からその世界に魅せられていたが、両親が亡くなった年齢に近づいた今では墓地を訪れる頻度も増し、「自分は死にとても執着している」という自覚すらあるという。

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■汚れているお墓の掃除も

「お墓の絵を描いたりしながら、墓地にいるときが1番くつろげます」と告白したジーンさん。子供の頃からアートギャラリーのような感覚で数々の墓石を眺めていたそうだ。

父親を56歳、母親を57歳で亡くして以来、彼女は頻繁にお墓参りを続けてきたが、見知らぬ人のお墓でも汚れ見つけたら、そっと近づいてきれいに掃除してあげているという。

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■埋葬科学を学ぶことに

ジーンさんの様子は墓地の従業員の間でも評判となり、彼女は2012年、その1人から「身寄りのない男性の遺体を埋葬しますが、可能なら、そばにいてあげていただけますか」と声をかけられた。

故人は退役軍人で孤独だった。ジーンさんは祈りを捧げながら自分の心が満たされて不思議な感覚を覚え、埋葬科学を学ぶことを決意。ついに博士号を取得し、墓地の歴史を語る専門家としても活動するようになった。


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■宗派の異なる教会にも

ジーンさんは、なんと旅行先でも火葬場を見つけては、故人と面識がないにもかかわらず参列して祈りを捧げている。「これまで200 人ほどをお見送りしました」というから驚くばかりだ。

自身はカトリック教徒だが、ときには宗派の異なる教会に出かけ、安らかに眠れるよう祈りを捧げることも。遺体や墓石を見るたびに思うのは、どんな人にも語りたい物語がたくさんあるということ。ふと、その人の生き様を想像したりするそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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