「世界で一番汚い」と呼ばれた男性が死亡 50年ぶりの入浴のわずか数ヶ月後に
男性は、村人に小屋を建ててもらったにもかかわらず、地面に掘った穴で寝るのがお気に入りだったという。
衛生的な生活を積極的に避け、「世界一汚い男」と呼ばれていたイラン出身の男性が今月死亡した。50年以上入浴していなかった彼が、村人に連れられて体を洗ったわずか数ヶ月後のことだったという。
通行人に「岩」と間違えられたこともある男性の半生を、『Daily Star』や『The Guardian』などの海外メディアが報じた。
■世界一汚い男が死亡
イラン出身のアモウ・ハジさんは、埃にまみれた石造りの小屋に住み、半世紀以上も体を洗わずに清潔な生活を拒んできたという。2014年にメディアに取り上げられ、「世界一汚い男」として知られるようになった。
そんなハジさんが村人の強い勧めで体を洗った数ヶ月後、ファルス州のデジカという村で亡くなった。死因は明らかになっていないが、老衰か、不衛生な食生活による寄生虫などが原因とも考えられている。
■死んだ動物を食べる生活
ハジさんは路上で撥ねられて死んだ動物を食べて生活しており、動物の排泄物を詰めたパイプや、複数のタバコを一度に吸っている姿も頻繁に見られた。
村人によると、若い時に「感情的な挫折」を経験し、それ以降「清潔にすると病気になる」と信じ続けていたそうだ。そのため村人たちが家庭料理や清潔な水を持っていくと、腹を立てて代わりに錆びたトタン屋根から滴る水を飲みたがったという。