警察に抗議する女が数千匹のハチを「解放」 逮捕後に放った恐ろしい一言
警察も前代未聞の抗議行動。養蜂家の防護スーツを着た女が、警察官にハチの巣箱をぶちまける。
アメリカ・マサチューセッツ州で住宅の立ち退き命令に反対する女が、数千匹のハチが入った巣箱で警察を攻撃し、自ら引き起こした騒動の末に逮捕された。『ABC News』『USA Today』などの海外メディアが報じている。
■警察も前代未聞
12日、ハンプデン郡のロングボトムで立ち退き命令を執行していた民事訴訟課のスタッフを、巣箱を持った抗議者の女がハチに襲わせた。
民事訴訟局のロバート・ホフマン首席補佐官は声明で、「私は過去にこのような出来事は見たことがない。ハチに刺されたアレルギーは深刻だが、誰も命を落とさなかったことに感謝している」と延べている。
■ハチの巣を車で運び…
この事件で逮捕されたローリー・スーザン・ウッズ(55)は、立ち退き命令が下された家の住人ではなく、立ち退きに反対する抗議者たちの一人だった。
午前9時頃に警察が住居に到着した時、ウッズは複数のハチの巣箱を乗せた荷台をSUVの後ろに牽引して現地に到着。巣箱の中にいる何千ものミツバチを、その場に「解放」しようとしたという。
■止めに入った警察官が被害に
ウッズの動きに気づいた保安官はすぐに止めようとしたが、すでにいくつかの巣箱の蓋が開けられ、保安官は頭や顔を複数刺された。また、巣箱が地面に投げつけられると、パニックを起こしたミツバチの群れによって、さらに数人の警察官が刺されてしまった。
さらにウッズは養蜂家の防護スーツを身につけ、別の巣箱にも手をかけようとしたが、その場にいた警察スタッフによって取り押さえられたという。
■アレルギーがあると聞いて放った一言
ハチ刺されにアレルギーを持つ人は、たった1回刺されただけでもアナフィラキシーを起こす危険がある。
保安官がウッズを連行中、刺された同僚の中にはまさにアレルギーを持つ人がいることを告げると、ウッズは「アレルギーがあるのね、素晴らしいわ!」と喜んでいたという。
ウッズに殺意があったかどうかは定かではないが、郡警察のニック・コッチ保安官は「私は同僚の1人を病院に運びましたが、幸運にも命に別状はありませんでした。そうでなければ、ウッズは過失致死罪に直面していたでしょう」と語っている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)