「お見合い」する若者が急増 時代に合わせた結婚相談所のイマを追った
結婚相談所を利用する若者が増えているという。知られざる「お見合い」の魅力とは…。
「お見合い」と聞いてどんなイメージを抱くだろうか。一昔前のドラマであるような、釣書を持った仲人が口やかましく「この人なんていいわよ!」と結婚を勧めてくる…という光景を思い浮かべる人もいるかもしれない。
だが、最近は今の時代に即したサービスも提供している。コロナで他人との交流が少なくなったいま、若い世代で結婚相談所を利用する人が増えており…。
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■「20代の入会が急増」
合コン、街コン、マッチングアプリ──。異性が出会う場としてさまざまな手段がある。ここ数年は、若者を中心にスマホ一つで会えるマッチングアプリが人気を博しているのは周知の通りだ。
そんな中、若い世代が結婚相談所を利用するケースが増えているという。日本一の成婚数を生み出す(※日本マーケティングリサーチ機構 2022年1月調べ)株式会社IBJ広報に話を聞いた。
「近年、20~30代の入会が増えており、特に20代は2020~22年の入会数を比較すると男性が約6倍、女性は約5倍と若年層における結婚相談所需要が拡大しています」。
■若者が増えた要因は…
20代の利用者が増えた要因として、コロナ禍で出会いの場が減ったことが挙げられるという。
「飲み会や合コン等、これまでの若い世代の出会いの場が減ったことが一因として考えられます。自宅で隙間時間に活動できるマッチングアプリが普及し、その中で“結婚”を目的に活動していた真剣度が高い方が結婚相談所を検討するようになったようです」(IBJ広報)。
■結婚相談所の流れは…
そんな巷でもよく広告などを目にする結婚相談所。具体的にどんなステップを踏んでいくのか、気になった記者は追加で質問した。
「まず、ファーストカウンセリングでカウンセラーと面談し、『いつまでに結婚する』という目標を立て、お互いに合意して活動をスタートいただきます。お相手の探し方としては、マッチングアプリ同様、ご自身で条件検索やカウンセラーによる紹介からお見合い申込みをし、受けていただけたらお見合いが成立。お見合いを通じて好印象であれば『仮交際』というステップに進み、連絡先を交換できるようになります」(IBJ広報)。
会うまでにはきちんとプロセスがあり、じっくり相手を探していく。
「『仮交際』期間は数人とお見合いが並行でき、”結婚について進めていきたい”というお相手一人に絞り『真剣交際』というステップに移ります。その後、プロポーズやご両親への紹介等を経て、婚約した段階を弊社では『成婚』と呼んでいます。成婚の定義は結婚相談所によって異なるので、選ぶポイントとしてチェックいただくと良いと思います」(IBJ広報)。
「お見合い」と聞くと、ハードルの高さを感じる人もいるかもしれないが、今の相談所はアプリ等を利用して効率的に活動ができるようだ。
■専任カウンセラーの存在
近年、人気のマッチングアプリはそもそも出会うまでが難しい。どのアプリも男女比でいうと男性が多く、男性ユーザー側はたくさんの女性にメッセージを送り、一方で女性ユーザー側は老若様々な異性から送られてくる大量のメッセージを確認する必要がある。
実際に会っても、そこからどう進めていけばいいか分からなくなってしまう人もいるだろう。その点、結婚相談所には心強い存在がいる。
「結婚相談所では、一人一人に専任のカウンセラーが付き、二人三脚で成婚まで進めていくことができます。一般的な恋愛だとお互い探り探りで進んでいくことも多いと思いますが、カウンセラー同士で連携を取ることで、お互いのすれ違いをなくし、ベストなタイミングで活動を進めることができます」(IBJ広報)。
ただ、カウンセラーに頼りがちにならないよう適度な「距離感」を心がけているという。
「カウンセラーはお客様の抱える課題を引き出し、お客様が主体的に活動できるよう意思決定のサポートや気持ちに寄り添い、前向きに活動できるよう信頼関係構築に努めています。皆さまに納得感のある決断をしていただくため、一方的なアドバイスはせず、”心地の良いおせっかい”を心がけています」(IBJ広報)。
■「相談できる」ことが大きい
「2021年に行った当社調査では、周囲に『恋愛や結婚の相談をできる人がいない』という男性が6割となり、年齢が上がるごとに顕著に。理由として”話をできる人がいない”が最も多く、中には“相談の仕方が分からない”という声も。そんな時、結婚について相談できる存在がいるのは大きいと思います」と前出のIBJ広報は続ける。
コロナで自分の家族や友達と会う時間も減る中、カウンセラーの存在が心の支えになった人はきっと多いことだろう。真剣に将来を考えているけど、マッチングアプリや街コンではなかなかいい結果が出ない…。そんな時、結婚相談所を利用してみてもいいかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/:日本一の成婚数を生み出す株式会社IBJ)