支援策と行楽の秋で賑わう観光地 「コロナ以降旅行していない派」は4割超え
全国旅行支援などで活況となっている観光地。そこで「直近で旅行したタイミング」を調査してみると…。
行楽の秋も真っ盛り。11日からは「全国旅行支援」も始まり、観光地はコロナ前を思わせるような観光客で賑わいを見せている。20日からは東京を目的とする「ただいま東京プラス」も販売がスタートした。
旅行産業に活気が戻りつつあるようにも見えるが、人々はいつくらいぶりに旅を楽しんでいるのだろうか。
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■「コロナ前」が4割超え
Sirabee編集部が、全国10〜60代男女880名を対象に「最も直近で旅行した時期」について調査したところ、じつに全体の44.1%が、直近旅行したのはコロナ禍が始まる前の「2019年以前」と回答した。
一方、2位は2022年の夏以降で28.4%、3位は2022年春と、今年の春夏に出かけた人も4割に迫っている。コロナ第7波の落ち着きと国などによる支援策は、4割を超える旅行から離れてしまった人たちを取り戻せるだろうか。
■高齢者では6割に
では、3年近く旅行に出かけていない44.1%は、どんな人たちなのだろうか。世代別に見てみると、大きな差があることがわかった。
2020年以降、旅行をしていない割合が最も高かったのは、50代で57.0%。60代も6割に迫っている。一方、最も低いのは10〜20代で32.6%。少なくない割合ではあるが、若くなるほど割合が下がっているのは特徴的だ。
■インバウンドも戻りつつあるが
高齢者が重症化しやすいとされ、ワクチン接種なども優先された新型コロナウイルス。中高年の警戒感は、重症化しにくい若い世代より高かった可能性がある。
水際対策も大幅に緩和され、海外からの観光客も街なかに目立ってきた昨今。時間と資金に余裕がある高齢世代も動き出せば、旅行業界や関連産業には久しぶりの大きな好機となるかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女880名 (有効回答数)