「フライトで肥満2人に挟まれた」と女性の訴え 航空会社が2万円相当のクーポン提供
「さまざまな体型の人がいる」と、一度は女性を諌めた航空会社だったが、結局は謝罪の意を示すことに。
政治系コメンテーターとして活躍する女性が、肥満体の2人に挟まれて3時間のフライトを過ごし、窮屈な思いをしたことをツイッターで打ち明けた。
女性の正直すぎる訴えに人々の意見は分かれたが、航空会社は最終的に謝罪することを選んだようだと、『Mirror』や『Daily Mail』など複数の海外メディアが報じている。
■「今おデブ2人に挟まれています」
右翼系政治評論家として活躍するシドニー・ワトソンさんが、先週あるツイートで話題になった。
そこには、「私は今、フライト中のおデブ2人に挟まれています」「こんなこと受け入れられない。太りたいなら勝手にすればいいけど、3時間もあなたたちの腕に挟まれているなんてごめんだわ」と書かれており、シドニーさんの腕に、両隣の人の腕が密着している写真が添付されていた。
シドニーさんはアメリカン航空を利用した3時間のフライトの際に、両隣の2人が大柄な体型だったことで体が密着し、非常に不快な思いをしたようだ。
■航空会社の対応に憤る女性
アメリカン航空は当初、シドニーさんのツイートに対して「お客様の中にはさまざまな体型の方がいらっしゃいます。不快な思いをさせて申し訳ございませんでした」と返信した。
間接的に我慢を求めるような返信に対して、シドニーさんは「あり得ない。じゃあ私が飛行機に乗るときは自分の席の4分の1しか使えないってこと?」「これくらい太っているくらい普通、みたいな態度にはうんざり」と怒りをあらわに反論した。
■割れるネット上の意見
このやりとりを見たネット上のツイッターユーザーたちは、さまざまな立場の意見を交わした。
ある人たちは「隣の人に対して無礼すぎる」「彼らだってあなたと同じ料金を払っている」「そんなに快適に過ごしたいなら最初からファーストクラスのチケットを買えばいい」と、シドニーさんのツイートに激しく反論している。
その一方で、「太っているなら周りに気をつかうべき」「痩せているほうが余分なお金を出してファーストクラスに行かなきゃいけないなんておかしい」「私も大柄な人に挟まれたことあるけど、苦痛すぎた」とシドニーさんを擁護するコメントを寄せた。
■2万円相当の旅行クーポン
こうした論争を経て、フライトから1週間後にシドニーさんが新たにツイートし、アメリカン航空から送られてきたメールを公開。
メールには「他のお客様が座席のスペースを超えたために、不快な思いをさせ申し訳ございませんでした」と書かれており、謝罪の立場を取ることにしたことが窺える。
さらに、「親善の意を込めて、150ドル(約2万2,000円)の旅行クーポンを発行いたします」とあり、12ヶ月間はどんなフライトにも使用できるというクーポンをシドニーさんに提供した。
人々の意見は相変わらず割れているが、少なくともシドニーさんはインターネット上で怒った甲斐があったようだ。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)