寺院の池に住むベジタリアンのワニが死亡 多くの信者が追悼に訪れる
ワニは70年以上にわたり寺院の供え物のみを食べていたと言われ、信者に愛されていた。
■ワニはヴィシュヌ神の使い
バビヤの終焉を知ったショバ・カランドラジェ連邦大臣は、「神様のワニ、バビヤはヴィシュヌ神の元へ向かいました」「神々しいワニは、寺院のお供物を食べて70年以上寺院を守ってきたのです」とツイートしている。
この寺院は神話の中に現れ、ヒンドゥー教3大神のヴィシュヌ神の神聖な座と信じられている。ここに生息したワニを神と崇めることは、ヒンドゥー教徒にとって自然なことなのだ。
■神話と神秘のヒンドゥー教
ヒンドゥー教には多くの神話があり、そこに登場する場所は聖地として、また生き物は神として崇められている。ヴィシュヌ神には多くの化身伝説が残っており、ワニの姿もその一つである。
ワニがベジタリアンとは常識的に考えにくいことだが、インドでは国民の深い信仰心とともに、神の存在を身近に感じられる出来事が多いと言われる。そんな神秘の力に、外国人旅行者も魅了されるのだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)